【佐々木クリスのバスケペディア】NBA来季は選手負担増…五輪への影響必至

佐々木クリス氏
佐々木クリス氏

 元プロバスケットボール選手でアナリストの佐々木クリス氏による今月のコラムは、コロナ禍で迎えるNBAの20―21年シーズンについて語る。

 11日にレイカーズの10季ぶり優勝で今季のNBAは幕を閉じた。コロナ禍で4か月以上もの中断があり、シーズン日数は異例の長さの356日。7月30日の再開後はディズニー・ワールド・リゾートでの集中開催などの取り組みで、陽性者を出すことなくシーズンを終えたことは大きな成功と言えるだろう。

 来季は12月22日開幕、そして通常通り来年6月終了のスケジュールが有力となった。当初は21年以降開幕などの案もあったため正直、サプライズだったが、経済面から考えると納得だ。

 今季のNBAファイナルの米国内の視聴人数は1試合平均750万人で、これは近年まれに見る低さ。18年の同平均からは67%減、19年同平均からは51%減となっている。大きな要因の一つに、これまで6月だったファイナルが10月になり、アメリカンフットボールのシーズンと重なったことが考えられる。NBAの収入源の6割は放映権料。来季から通常通りのシーズンに戻すことで、視聴人数を取り戻し、無観客開催になった場合も、運営できるよう放映権料を確保していきたい考えだろう。結果的に五輪とも重複しない日程になったが、タフなシーズンになることは間違いなく、トッププレーヤーは五輪に来ない可能性もある。

 開幕日が正式決定すれば、今季ファイナルまで戦ったチームは例年の半分以下のオフ。プレーオフに出場しなかったチームとは2~3か月ほど違い、疲労度の差の問題はある。また試合数が例年より10試合ほど減るとの報道もあるが、それでも五輪までにファイナルを終えるために、これまでシーズン中に13~14回あった連戦数が増えると考えられ、選手の負担は大きくなる。来季こそがNBAと選手にとって、本当の意味で耐え抜くシーズンになる。

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