チームを優勝に導くキャプテン~慎之助から勇人に受け継がれた笑顔の力

10月22日のヤクルト戦で26号2ランを放った岡本を迎える坂本
10月22日のヤクルト戦で26号2ランを放った岡本を迎える坂本

 野球は顔でやるものじゃないかもしれない。でも強い巨人には、その顔でチームを引っ張るキャプテンがいると思う。

 22日のヤクルト戦で、岡本和真が11試合ぶりの26号2ランを放った。前打者として左前打で出塁し、先にホームインした坂本勇人。4番打者をホームベース付近で迎えた。

 キャプテンの、その喜ぶ顔と言ったらハンパない。和真の活躍がホントにうれしいんだろうなあ、と思いつつ、ある日の記事を思い出した。

  • 10月22日のヤクルト戦で26号2ランを放った岡本を笑顔で迎えた坂本
  • 10月22日のヤクルト戦で26号2ランを放った岡本を笑顔で迎えた坂本

 坂本が2019年5月29日の阪神戦(甲子園)で通算200号本塁打を達成した時のもの。「坂本番」の後藤亮太記者に、キャプテンは一番心に残っている一発として、プロ2年目の08年4月6日の阪神戦(東京D)でマークしたプロ初本塁打をとなるグランドスラムを挙げた。

 1号が満塁ホームランなんて、やはり持ってる男。でも自分の打った時の感触を思い出していたわけではなく、その時の阿部慎之助(現2軍監督)の笑顔が忘れられないと話している。

 ホームインすると、阿部がパーンとヘルメットを叩いて祝福してくれたことを「鮮明に覚えている」と。そして「僕が活躍したら阿部さんが喜んでくれた。その姿を見て、僕はもっと頑張らないといけないと思いましたし、今でもそう思う」と打ち明けている。

  • 08年4月6日の阪神戦でプロ1号を放った坂本を迎えた阿部
  • 08年4月6日の阪神戦でプロ1号を放った坂本を迎えた阿部

 確かに慎之助の笑顔っていうのは、見ている人を幸せにする力があると思う。阿部は当時、キャプテンだった。兄貴分として、後輩たちの活躍に満面の笑みで喜び、その姿が後輩たちの頑張りにつながっていたとは…立派な主将としか言いようがない。

  • 13年7月28日の中日戦で勝利したあと笑顔のハイタッチ
  • 13年7月28日の中日戦で勝利したあと笑顔のハイタッチ

 そして今、岡本は坂本のはじける笑顔を見て、どう感じているのか。答えは、その返す笑顔を見れば明白。「みんな喜んでくれてうれしかったですよ。頑張りますね」4番はそう言った。

  • 26号を放って坂本に笑顔を見せた岡本
  • 26号を放って坂本に笑顔を見せた岡本

 15年に阿部から引き継いで主将になった。今年で6年目のキャプテン。そしてきっちり「阿部さん」のようになってきた。坂本が喜べば、後輩たちは奮起する―。勇人の笑顔は、チームの優勝につながる力になっている。(柳田 寧子)

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 連覇へカウントダウンに突入したジャイアンツ。スポーツ報知デジタル編集部員が、今季の巨人への思いをリレー形式でつづります。=随時掲載=

10月22日のヤクルト戦で26号2ランを放った岡本を迎える坂本
10月22日のヤクルト戦で26号2ランを放った岡本を笑顔で迎えた坂本
08年4月6日の阪神戦でプロ1号を放った坂本を迎えた阿部
13年7月28日の中日戦で勝利したあと笑顔のハイタッチ
26号を放って坂本に笑顔を見せた岡本
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