【日本ハム】ドラ1伊藤大海、先発も抑えも“二刀流”意欲「必要とされるポジション全う」

指名あいさつで笑顔を見せる日本ハム1位・伊藤(中)と白井スカウト(左)、大渕スカウト部長(右)
指名あいさつで笑顔を見せる日本ハム1位・伊藤(中)と白井スカウト(左)、大渕スカウト部長(右)

 26日のドラフト会議で日本ハムから単独1位指名を受けた苫小牧駒大の伊藤大海投手(23)が27日、先発、抑えの“二刀流”に意欲を見せた。苫小牧市の大学キャンパスをスカウト陣が訪れ指名あいさつ。オリックス戦で来られなかった栗山英樹監督(59)からは、直筆メッセージもプレゼントされた。

 伊藤の表情は真剣に研ぎ澄まされていた。日本ハムから道出身者初の1位指名を受け、道内を歓喜させてから一夜。スマホには1000件近い祝福メッセージが舞い込み、寝たのは深夜3時にも関わらず疲労や浮かれた様子は一切なし。大渕スカウト部長、白井スカウトから指名あいさつを受けた右腕は「一生懸命、プロ野球選手として一日一日頑張っていきます」と力強く意志表明した。

 “投手二刀流”もOKだ。最速155キロの直球と細分化すれば10種の多彩な変化球が武器。大学日本代表では守護神を務め、球団からは先発、抑え両方で高評価を受けた。大渕スカウト部長は「(起用法は)本当に入ってから。栗山監督の言葉で言えば『野球の神様に導かれるような』役割を与えられるんじゃないでしょうか」と右腕への期待の大きさを口にした。

 ショートスターターなど既成概念にとらわれぬ投手起用は、栗山監督の真骨頂だ。16年は守護神の増井をシーズン途中で先発に配置転換。球団3人目の10勝10セーブを記録し、日本一の力になった。伊藤の適性を見極める意味でも、長く試合を作る先発、短く全力で飛ばす抑えをシーズン通して使い分ける“二刀流”もあり。右腕も「どちらでもできる準備をしたい。必要とされるポジションであれば、僕としてはうれしいこと。そこは全うしたい」と意欲を示した。

 栗山監督の思いも受け取った。オリックス戦で来訪できなかった指揮官からは「よろしく頼む」という伝言と、「共に天下を!」の直筆メッセージ付きドラフト会議IDカードが贈られた。「今までやってきたことを評価して頂いている。変わることなく、より良いものを目指して1日1日やっていく」と伊藤。武士が長短2本の刀を持つがごとく―。先発、抑え両方の力を磨き、天下を目指す。(秦 雄太郎)

 ■日本ハム・白井スカウト「人間的に素晴らしい」

 指名あいさつを終えた日本ハムスカウト陣がドラ1右腕・伊藤への期待を語った。大渕スカウト部長は、大学3年の日本代表合宿で周りの選手と交わらず黙々と練習していた姿が印象的に見えたという。「自分で自分の課題を見つけて、そこを解決して次のステップに進むというサイクルができている。それはプロに入ってからも非常に重要な経験」と精神面の成熟度を証言した。

 駒大苫小牧高時代から右腕を追う白井スカウトは「人に対する礼儀だとかが他の選手とは違う。本当に人間的に素晴らしいなというのは野球を見ていても感じました」。過去にはファイターズジュニアの監督を務めた09年に、小学6年の伊藤がセレクションの2次選考で落選した逸話もある。12年越しの夢を叶えた右腕は「それ(以来)ぶりの思いがかなったという気持ちです」と報道陣を笑わせた。

各球団の指名選手

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請