空手・植草歩、目標を達成する楽しさを久しぶりに思い出した…リレーコラム

植草歩
植草歩

 験担ぎで5年間伸ばしていた髪の毛を切りました。社会人1年目の2015年に「東京五輪までは伸ばす」って決めたんです。腰まであったんですけど、五輪の延期決定後の自粛明けに15センチバッサリいきました。

 もういいや!と思って。当時は自信がなかったから、何かにすがりたい気持ちがありました。勝っている時に取り入れていたことって、続けたくなる。それで伸ばしていたんですけど、スッキリしたくて。今はあの頃より経験も技術もあるから大丈夫だって思えます。

 五目ご飯が勝負飯というのは変わりません。おばあちゃん子だったんです。子供の頃、試合の度に祖母が作ってくれたのが五目ご飯。海外に行く時はレトルトのアルファ米の五目ご飯を必ず持って行きます。国内の試合はコンビニの五目ご飯のおにぎり。試合の前夜と当日の朝に食べます。

 大事な試合前は、祖母の墓前で自分の感情を整理するんです。近所の神社にもよく行きます。おさい銭は111円。全部1番。なかったら100円、あれば11円でいいやって、「1」にはこだわります。飲み物を1本買って、境内の立派な木を見ながら気持ちを整えます。

 最近、うれしいことがありました。スクワットで140キロを上げて、自己ベストを1年ぶりに更新しました。去年は「トレーニングのしすぎで空手の技術が落ちた」と言われて悩んだこともありました。器用じゃない自分はコツコツと積み重ねていくしかありません。できなかったことができるようになることは自信になります。目標を達成することの楽しさを久しぶりに思い出しました。

 体のベースはできあがってきているので、一番は空手の練習に集中すること。空手に必要な瞬発力やパワーを磨きつつ、自己ベスト更新というモチベーションを大切にしていきたいです。

 ◆植草 歩(うえくさ・あゆみ)1992年7月25日、千葉・八街市生まれ。28歳。JAL所属。実住小3年から競技を始め、柏日体(現・日体大柏)高を経て帝京大へ。世界選手権は2012、14年銅、16年金、18年銀。アジア大会は14年銅、18年金。17、18年のプレミアリーグ年間女王。全日本選手権は15年から女子組手最多の4連覇。身長168センチ。家族は両親と姉。

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