栗原恵さんが直撃…バスケ日本代表・渡嘉敷来夢と“高身長女子あるあるトーク”も

栗原さん自筆のデジタルアートの肖像画
栗原さん自筆のデジタルアートの肖像画

 元バレーボール女子日本代表のスポーツコメンテーター、栗原恵さん(36)の女性アスリート対談企画「MEG’S ROOM Lady go!」の第2回ゲストは、バスケットボール日本代表の渡嘉敷来夢(29)=ENEOS=。来夏の東京五輪で初のメダル獲得を目指す身長193センチのエースは、重圧もスランプ経験もないと断言するなどハートもビッグだった。187センチの栗原さんと“高身長女子あるあるトーク”にも花が咲いた。

 栗原さん(以下、メ)「以前、YouTubeで、ご自身を『ラムっち』とおっしゃってました。リモート対談の距離感を縮めたくて、ラムっち、メグっちでお願いできますか?(笑い)」

 渡嘉敷(以下、ラ)「いいですね!(笑い)」

 メ「ラムっちはコロナ禍の自粛期間中は何を?」

 ラ「例年は代表活動があり体づくりができなかった分、苦手なウェートや、プレー的には3点シュートに力を入れてきましたね」

 メ「常に課題を見つけるのは昔から?」

 ラ「昔からですね。日本のトップにいるのは当たり前だし、どれだけ維持し、どれだけ世界に通用するか考えてやってます」

 メ「五輪が1年延期になり、心境の変化は?」

 ラ「今季はコロナの影響で、自分と向き合う時間が長くて。あと1年、レベルアップできると前向きに」

 メ「バスケは好きですか?」

 ラ「大好きです。なんかもう、常にオンとオフもバスケットなんですよね。それくらい好きです。朝起きたらWNBA(15~17年に挑戦した米女子プロリーグ)の試合を見るのが今のルーチンです」

 メ「意識高いです!」

 メ「(足首などの)けがの治療、リハビリを機に、自分を客観的に見られるようになったそうですね」

 ラ「けがしてバスケができなくなるくらいなら、できる時にガンガン攻めていこうと。以前はネガティブでしたよ。若かったというのもあって。ENEOSというトップチームで10歳年上の人もいる中でミスを恐れたり、自分の良さを出せずネガティブでした」

 メ「プレッシャーは?」

 ラ「慣れました。高校の時から勝たないといけないチームにいましたし。周囲の重圧は感じてないですね」

 メ「私は若い頃のスランプは年齢を重ねて消化されていったというのがあって。ラムっちはどうですか?」

 ラ「めちゃくちゃスランプに陥ったことがないんですよね。あるかな、この11年間? 最初2年は“ネガティブ・ラムっち”だったんですけど。米国でプレータイムがもらえなくて、ストレスがたまったことはありました。それを日本代表戦で出そうとして空回りしたのはあったけど、それも2、3試合で慣れましたね」

 メ「そこも才能かと」

 ラ「メグっちはスランプありましたか?」

 メ「私は年齢を重ねて、プレータイムが短くなったり、チームの流れが悪い状態でコートに途中から入った時、序盤から流れをつくっていく選手だったので。そこの切り替えで苦しんで…」

 ラ「これからの方が、考えと体が合わないギャップにぶつかると思いますけど、対処方法も考えています」

 メ「教えてください!」

 ラ「『他にできること、あるんじゃない?』と言い聞かせようと思います」

 メ「すごく分かります…」

 ラ「若かった頃は体任せだったのを、ポジション取りを考えたりテクニックでカバーするようにしたり」

 メ「私は膝の手術を3度経験して。それ以前は身体能力任せのプレーでした。高く跳べばブロックの上から打てていたのができなくなった時、ブロックをどう利用するか切り替えて。選手生命も長くなり、楽しかったです、逆に」

 ラ「ためになります」

 メ「ヘアスタイルがおしゃれです」

 ラ「リモート観戦向けのヘアカラーにしました! コロナ禍の今は、(ファンが)リモート観戦が多いから、身長だけでなく髪の色で目立った方が見てくれると思って。楽しみにされている方もいるので、と言いつつ自分が一番楽しんでますが(笑い)」

 メ「五輪はどんなヘアスタイルで?」

 ラ「黒の短髪で気合を入れようかと。まだメダル取ったことないし(遠慮して)。東京でメダル取って(24年五輪の)パリで変わっているかもしれません」

 メ「好きなファッションスタイルは?」

 ラ「動きやすさ重視。ジャージーとか。限られるし(193センチの)身長的に…」

 メ「分かります(栗原さんは187センチ)」

 ラ「ヒールも目立つので無理(汗)」

 メ「ですね。『待ち合わせ場所』と言われる(汗)。サングラス、似合いますね」

 ラ「人混みでも目立つので、かけることが多いです。それでもバレますけど」

 メ「私もマスクしてても『栗原さん』と言われます」

 メ「交友関係、広いですよね。(NBAプレーヤーの日本代表)八村塁選手とも交流があるようですが」

 ラ「今は彼のSNSに反応する程度で。会ったら『頑張ってるね』くらい」

 メ「じっくり話したい?」

 ラ「どのくらい稼いでるのか、リアルに(笑い)」

 メ「突っ込みますね…」

 ラ「それはさておき、どんな練習をし、どう取り組んでいるか聞きたいです」

 メ「将来的に海外は?」

 ラ「もう一回、どこかのタイミングで、とは思います。練習への準備の大切さ、年を重ねて経験値、知識も増えて、パフォーマンスは落ちてはいないと思います」

 メ「振り返ると、私は34歳まで現役をしましたが、30歳から向上したと思います。経験を重ねることはプラスしかないです」

 ラ「落ちていたら言ってください。やばいよ、とか」

 メ「来夏の五輪の目標を」

 ラ「メダル獲得。何色でもいいので、形として残したい。結果というか。参加賞とかではなく、形として残るのは欲しいです」

 メ「ラムっちの胸に輝くことをお祈りしています。ファンへのメッセージも」

 ラ「一番はバスケットをやっている人でも女子バスケを見ていない人が多い。女子は泥くさい細かいところを頑張っているのを一度でいいから見てほしい。リモートでも試合はしているので、暇潰し、流している程度でもいいので見ていただければ、渡嘉敷、輝けます!」

 ◆常勝ENEOSで12連覇へ 渡嘉敷は女子代表の絶対的エースとして、東京五輪での初のメダル獲得の鍵を握る。16年リオ五輪では当時世界ランク4位で、12年ロンドン五輪銀メダルのフランスを撃破するなど快進撃で8強入り。その後は、両足首の故障などで代表参加を見送っていたが、19年7月に復帰し、同年9月のアジアカップで4連覇に貢献。今季も日本代表候補に選出されている。

 また、WリーグのENEOSでもエースとして前人未到の12連覇を狙う。9月18日の開幕戦では昨季黒星を喫した富士通を77―60で下し、好スタート。10月24日終了時点で10連勝。自身も1試合平均21得点、10.7リバウンドで首位に位置する。Wリーグでも、常に意識を置くのは対世界。五輪に向け「ドライブにこられても対応できるフットワークをつけていきたい」と課題の守備を磨き上げる。

 ◆対談後記 日本の女子バスケを代表する存在であり、世界最高峰と言われるWNBAでプレーした貴重な経歴を持つ渡嘉敷選手。明るくユーモアがあり、彼女が持つオープンな雰囲気からとても和やかにお話を聞かせてもらうことができました。

 国内リーグでは常勝チームに身を置く彼女。「日本のトップは当たり前で世界にどれだけ通用するかを考えながらやっている」。この言葉が全てを物語っているように感じます。彼女の目は常に世界を見ていました。

 渡嘉敷選手のSNSではプライベートの姿も垣間見ることができます。ファッショナブルなヘアカラーにもこだわりがうかがえて、次はどんなカラーをするのか楽しみにしているファンの方がいらっしゃるというのも納得です。

 来年迎える東京五輪。女子バスケは彼女の地元であるさいたまスーパーアリーナで開催されます。そこで渡嘉敷選手がどんなふうに輝いてくれるのか、今からとても楽しみです。(栗原 恵)

 ◆バスケットボール女子日本代表 現役時代にトヨタ自動車(現・A東京)やNBAでもプレーしたトム・ホーバス・ヘッドコーチ(53)が指揮を執る。渡嘉敷がエースで、主将は高田真希(デンソー)。リオ五輪代表のポイントガード・町田瑠唯(富士通)やフォワード・宮沢夕貴(ENEOS)が中心。ポイントガード・本橋菜子(東京羽田)、シューティングガード・赤穂ひまわり(デンソー)ら新戦力も成長中。五輪代表は大会直前に選考され、12人が出場。

 ◆栗原 恵(くりはら・めぐみ)1984年7月31日、広島・能美町(現・江田島市)生まれ。36歳。LDH JAPAN所属。小学4年からバレーボールを始め、山口・三田尻女(現・誠英)高で全国大会4冠を達成し、同3年時の2002年に日本代表デビュー。04年アテネ、08年北京と2度の五輪に出場し、ともに5位。10年世界選手権で銅メダル。19年で現役引退。187センチ。月刊バレーボールでコラムを連載中。

 ◆渡嘉敷 来夢(とかしき・らむ)1991年6月11日、埼玉・春日部市生まれ。29歳。中学1年でバスケを始め、愛知・桜花学園高で1年からレギュラー。総体、国体、選抜大会の3冠達成。2010年にJX―ENEOS(現・ENEOS)に加入。15年から17年まで米プロリーグWNBAのシアトル・ストームと契約。日本代表としては13、15、19年のアジア・カップ優勝、16年リオ五輪ベスト8。193センチ。

 対談企画恒例の栗原さん自筆のデジタルアートの肖像画が、渡嘉敷にプレゼントされた。バスケットボールで日本初の五輪メダルを目指す「ラムっちが夢に向かって輝きますように」との思いを込めて描いた。

  • リモートで対談した渡嘉敷と、渡嘉敷を描いたデジタルアートを手にした栗原さん(右)

    リモートで対談した渡嘉敷と、渡嘉敷を描いたデジタルアートを手にした栗原さん(右)

栗原さん自筆のデジタルアートの肖像画
リモートで対談した渡嘉敷と、渡嘉敷を描いたデジタルアートを手にした栗原さん(右)
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