【ドラフト】元メジャーリーガーの田沢純一がまさかの指名漏れ…育成でも名前は呼ばれず

育成ドラフトを含めて指名されなかった埼玉武蔵ヒートベアーズの田沢純一
育成ドラフトを含めて指名されなかった埼玉武蔵ヒートベアーズの田沢純一

◆2020年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(26日)

 元メジャーリーガーでBC埼玉武蔵ヒートベアーズの田沢純一投手(34)は、ドラフト指名されなかった。名前が呼ばれることなく支配下選手の選択が終わり、育成ドラフトも待ったが、指名されることはなかった。34歳でドラフト指名されれば、1982年中日3位・市村則紀投手の30歳4か月を大きく塗り替えていたが、幻に終わった。

 埼玉・熊谷市内で会見が準備されたが、指名を受けるまで別室で待機していた田沢。10台以上のテレビカメラ、50人以上の報道陣が集まったが、重苦しい雰囲気が流れ続けた。BC埼玉武蔵の角監督、山崎CEO、今井社長は会見場で、指名の時を待っていたが、最後まで表情が晴れることはなかった。

 田沢は新日本石油ENEOS(現ENEOS)時代の08年にドラフト指名を拒否してレッドソックス入り。12球団はアマ選手の流出を防ぐため、ドラフトを拒否して海外プロ球団と契約した選手は退団後も一定期間(高卒は3年、大卒・社会人は2年)NPB球団と契約できない―という通称「田沢ルール」と呼ばれる申し合わせが作られた。

 メジャーでは通算388試合に投げて21勝26敗4セーブ89ホールド、防御率4・12。中継ぎとしてフル回転して活躍した。自己最多71試合に登板した13年には、上原とともにワールドシリーズ制覇も経験。だが、昨季はメジャー登板がなく、今年3月にレッズを自由契約となり、7月にBCリーグの埼玉武蔵に入団した。BCリーグでは16登板で2勝0敗、防御率3・94だった。

 7月のBC埼玉武蔵の入団会見では、NPBに入団できない状況に「2年間のルールには従わないといけない。少しでもそういうルールがなくなってくれればという気持ちは個人的にはあります」と訴えていた田沢。当初は22年シーズンからしかNPBでプレーできなかったが、9月には“田沢ルール”の正式撤廃が決定。「素直にうれしいですし、感謝したいなと思います」と正直な胸の内を明かしていた。

 ドラフト市場に急きょ現れた“超即戦力”に各球団も反応。巨人、DeNAはリストアップしていることを公表。複数球団の調査書を記入し、ヤクルトやロッテなどもスカウトが視察するなど、注目の的になっていた。

 ◆田沢 純一(たざわ・じゅんいち)1986年6月6日、神奈川・横浜市生まれ。34歳。小学3年から「三ツ沢ライオンズ」で野球を始める。松本中では軟式。横浜商大高から新日本石油ENEOSを経て2008年12月にレッドソックスと契約。09年にメジャーデビューし、13年には上原とともにワールドシリーズ制覇に貢献。17年からはマーリンズ、18年途中からはエンゼルスでプレー。19年以降はメジャー登板なし。メジャー通算388試合に登板し、21勝26敗4セーブ、防御率4・12。180センチ、90キロ。右投右打。

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