◆メジャーリーグ・ワールドシリーズ第4戦 レイズ(ア・リーグ東地区1位・第1シード)―ドジャース(ナ・リーグ西地区1位・第1シード)=24日、テキサス州アーリントン・グローブライフフィールド=
レイズのランディ・アロザレーナ外野手(25)が、2点を追う4回先頭の2打席目に、ドジャース先発左腕・ウリアスから、右翼へソロを放った。ワールドシリーズ(WS)では前日の第3戦に続く2連連発で、ポストシーズン(PS)では9本塁打目となり、PS新記録を樹立した。
アロザレーナはヤンキースとの地区シリーズで初戦から3戦連発。アストロズとのリーグ優勝決定シリーズでも4本塁打を放った。ドジャースとのWSでも2試合連続弾で、計9本塁打。02年ボンズ(ジャイアンツ)、04年ベルトラン(アストロズ)、11年クルーズ(レンジャーズ)、20年シーガー(ドジャース=継続中)が記録した8本塁打を超えた。
アロザレーナはメジャー2年目だが、今季も新人扱い。レイズ加入1年目の今季、開幕時に新型コロナウィルスに感染する不運に見舞われた。6週間の自粛生活を送ったが、8月30日に合流すると頭角。父を亡くし、一家を支えるため、2015年にキューバからボートで亡命した。「夜8時間命がけでボートに乗っていたのは、恐ろしい経験だった。今の自分を、父も誇りに思ってくれるだろう」。メキシコリーグでのプレーを経て、2016年にカージナルス入団も、1月にトレードされたレイズで才能が開花した。今季レギュラーシーズンでは23試合の出場で7本塁打のみだったが、PSではチームを引っ張っている。
左翼、指名打者での出場が続くアロザレーナ。筒香嘉智外野手(28)とポジションがかぶるため、出場機会が減る一因ともなっているライバルでもある。