◆JERAセ・リーグ公式戦 DeNA1―2広島(24日・横浜)
広島の森下暢仁投手(23)が、9回4安打1失点で9勝目をマークした。
DeNA戦はデビュー戦を含む5度目の登板でついに初白星。広島の新人では、97年・黒田以来23年ぶりのセ・リーグ5球団制覇を果たした。「うれしいです。今日は何が何でも勝つつもりでいました」と爽やかな笑顔。佐々岡監督は「技術、メンタルの面でも全てにおいて1年目とは思えない。素晴らしいとしか言いようがない」と褒めたたえた。
決勝点も自らのバットで叩き出した。同点の8回2死二塁、平田のスライダーを捉える右前適時打。塁上で両手を挙げ、ベンチで歓喜するナインと笑みを交わした。
新人王に大きく前進する1勝だ。あらためて規定投球回に達して防御率は2・04へと向上し、巨人・菅野を上回ってリーグ2位に浮上。新人王を争う戸郷に1勝差をつけ、防御率、奪三振の主要3部門ですべて上回った。「自分が(戸郷の成績を)上回って(新人王を)とりたい気持ちもあるので、とにかくあと1勝したい。(新人王を)つかまないといけない」と念願のタイトル獲得奪取へ闘志をむき出しにした。