【日本ハム】初の道産子ドラ1指名の事情…今季はクローザー不在、155キロ守護神に期待

日本ハムがドラフト1位指名を公表した苫小牧駒大の155キロ右腕、伊藤
日本ハムがドラフト1位指名を公表した苫小牧駒大の155キロ右腕、伊藤

 日本ハムは22日、26日のドラフト会議で苫小牧駒大(北海道六大学)の最速155キロ右腕・伊藤大海投手(4年)=駒大苫小牧高出=を1位指名することを公表した。吉村GMが「今年のNO1選手と評価しました」と明言。北海道出身選手の1位指名は球団初で、そのチーム事情に担当の秦雄太郎記者(28)が迫る。

 伊藤の1位指名について、日本ハム・吉村GMは「今年のリーグ戦の成績に限らず、昨年までの投球内容。国際試合、ジャパンに来ての投球内容を評価している」と説明した。19年の日米大学野球選手権で守護神を務め3大会ぶりの優勝に貢献。「先発に加えて、クローザーとしての適性も合わせて評価している」と即戦力の道産子右腕への期待を明かした。

 透けて見えるのは、クローザー不在で4年連続V逸となったチーム事情だ。守護神候補だった石川直は8月に右肘内側側副じん帯再建術(通称トミー・ジョン手術)を受け、試合復帰まで12か月の見通し。調整期間も含めれば、来季中の復帰も計算が立たない。昨季から9回を任される技巧派右腕・秋吉はシーズン中盤から火消し失敗が目立ち、12セーブで現在2軍調整中。不動のセットアッパー・宮西を配置転換し、今季は急場をしのいだ。リリーフ陣を見渡しても、シーズン通して抑えを任せられる人材は見当たらないのが現状だ。

 ソフトバンク・森、ロッテ・益田など、強いチームに絶対的守護神がいるのは球界の常。精神的な強さに加え、球威ある直球、空振りを奪えるウィニングショットの有無も条件になる。伊藤は最速155キロの直球に加え、縦横のスライダー、スプリットなど決め球も多彩。大学日本代表で抑え経験もある点は、大卒1年目から守護神を任され新人最多37セーブを挙げたDeNA・山崎にも重なる。

 球団は15日のスカウト会議時点で、1位指名を「大学生投手」と公表。早大の左腕・早川隆久と2択に絞り込んだが、チーム建て直しに必要な守護神適性の点から伊藤に軍配が上がったと考えられる。加えて地元・北海道の選手。23年に新球場開業も控えるチームのシンボルとしても、期待は大きい。(秦 雄太郎)

 ◆1位指名メモ 伊藤は鹿部町生まれで、道出身選手を日本ハムがドラフト会議で1位指名するのは、1965年の第1回から初めて。道関連選手で日本ハムが1位指名したのは05年の田中将大(駒大苫小牧高出)以来(楽天が指名権獲得)。全体で1位指名された道関連選手は76年の阪急・佐藤義則(函館有斗高―日大出)らがおり、13年のヤクルト・杉浦稔大(帯広大谷―国学院大出)以来となる。

ドラフト候補一覧

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請