南野拓実は「インクレディブリー・ライブリー」(信じられないほど生き生きとしていた) クロップ監督が称賛

南野拓実
南野拓実

 今回のグループDで最大の難敵であるアヤックスのホーム戦が今季の欧州CL初戦となったリバプール。その困難な試合を雨中の泥んこのピッチの中で1-0勝利して、「闘魂があふれたプレーだったが」と聞かれたクロップ監督は「イエス」と短く答えて破顔一笑した。

 「両チームともにもっといいサッカーができる。しかし今日の泥んこのピッチの戦いはワイルドだった。その中で、うちはクレイジーに戦わなければならなかったが、勝利にふさわしい試合をした」

 右ひざ前十字靭帯の怪我で守護神ファン・ダイクが長期離脱。始まったばかりのシーズンが突如として暗雲に包まれた中で行われた今季の欧州戦初戦をまさに根性でものにした。

 リバプールの先制点はラッキーなオウンゴール。前半35分、アヤックスのPA左サイドに侵入したマネが思い切り蹴ったショートクロスがアヤックスDFタリアファコの左足を直撃。これが絶妙のタッチとなって、自軍ゴールに流れ込んだ。

 さらには前半44分、ファン・ダイクの代役に指名されたブラジル代表MFファビーニョが、アクロバットなオーバーヘッドキックでタディッチのループシュートをゴールライン上でクリア。オランダ代表DFが欠けて生まれた大きな穴をしっかりと埋めた。

 そんな幸運にも恵まれた勝利だったが、ピッチに上がった全員が全力を尽くして勝利に貢献した。

 もちろん南野もその一人。クロップ監督は後半14分に自慢の3トップ全員を同時に交代させる意外な采配を見せた。しかしこれも足元が悪いピッチでの疲労を考慮した交代。この起用に日本代表MFがしっかり応えた。

 「インクレディブリー・ライブリー」(信じられないほど生き生きとしていた)

 試合後、南野についてクロップ監督が開口一番に放った言葉通り、リバプールに認められた欧州CLの舞台に帰ってきた日本代表MFがその存在感をしっかりと示した形になった。

 後半14分にピッチに飛び出してから、アヤックスの最終ラインにプレスをかけまくった。相手のプレー・スペースをなくし、効果的なパスを減らす。そして同25分、相手の一瞬の隙をついて、右足を振り抜いた。

 しかしこの強烈なシュートは惜しくもGK正面に飛び、ブロックされた。

 南野はこの後もピッチを縦横無尽に駆け抜ける。そして後半32分、今後は左サイド深くに突破して左足を振り抜き低い弾道のクロスを放った。誰かが触れば駄目押しの2点目。しかし無情にもこのボールは逆サイドにすり抜けた。

 さらに南野は後半45分にもシャキリからの縦パスに鋭く反応し、ゴール至近距離の右サイドからシュートを放つが、これもGKのブロックに阻まれた。

 後半ロスタイム5分を含め、南野はクロップ監督が語ったように悪条件のピッチの上で36分間”信じられないほど生き生きとプレー”した。

 攻撃は無論のこと、プレスをかけまくり守備にも貢献した18番のパフォーマンスにドイツ人闘将は「ピッチのいたるところにいて、本当にマシーンのようだった。ジョタといい連携も見せていた」と目を細めて語り、満足の表情を浮かべていた。(森 昌利)

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