【巨人】6四球の戸郷翔征は己を知れ、腕を振れ…高木豊の眼

スポーツ報知
力投する戸郷翔征(カメラ・矢口 亨)

◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―1巨人=延長10回規定により引き分け=(20日・神宮)

 3ボール2ストライクが多く、褒められた内容ではなかったが、これが戸郷の投球でもある。腕が振れて、いい意味での適当さが特徴。3ボールから勝負球のようなコースに決まることもあれば、要所でとんでもないところに行ったり…つかみどころがない。出来が悪い中で無失点に抑えたのは、優勝という目標と森下(広島)と争う新人王へのモチベーションだろう。

 持ち味を示す象徴的なシーンがあった。5回1死、青木が3ボールから100%で真っすぐを打ちにいったが、2球連続ファウル。最後はフォークで三振だった。6回無死では村上がど真ん中の直球で中飛。分かっていてもファウル、フライになる真っすぐがある。そこを忘れないでほしい。

 6四球。もし、戸郷の中に「(コースに)きっちりいかなきゃ」という思いがあるなら、それは捨てていい。腕が振れなくなるからだ。四隅を突く菅野にはなれない。ただ、いい時には変化球にも菅野以上の切れがある。大事なのは己を知ること。9勝目は消えてしまったが、自分の特徴を忘れず、新人王争い、その先の日本シリーズに挑んでもらいたい。(スポーツ報知評論家)

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請