【宏太’sチェック】札幌の3バックは統率されれば“ミニバルサ”になれる

◆明治安田生命J1リーグ第23節 札幌1―0鹿島(18日・札幌ドーム)

 鹿島にアウェー、ホームとも勝てたのは、すごく自信になったと思う。0―3で敗れた14日の名古屋戦とは、前線の動きの質が明らかに違っていた。鹿島のようにハイプレスで来るチームには、前にボールをもらうのがそんなに上手じゃない選手を置くより、0トップにして中盤でうまく回すのが一番有効だと感じた。

 ミシャサッカーの根本は前線でギャップを作る形。名古屋戦でも触れたが、札幌の悪い時は、相手のDFラインに前線の選手が吸収されてしまう。自らギャップを消してしまうため、後ろからパスが出せなくなる。鹿島戦では0トップにしたことで中盤に人数をかけられ、ボールを引き出せていたし、プレスに対してはパスでかわすことができた。相手のやり方を見ながら戦術を使い分けるやり方が、奏功したといえる。

 残り10試合、0トップという形を仕上げる年にしてもいいと思う。攻撃に関してはこれまで通り、自由にやる形でいいが、守備には規律が必要。3バックの横のスペースはどうしても狙われるし、そこで劣勢になっている。そうさせないためには出所を抑え、裏に走らせないことが必要だ。

 僕が日本代表の時、当時のトルシエ監督から「相手がいい状態でボールを持ったら3メートル下がれ」と言われた。3バックにはまだまだギャップがある。そこが統率され、通りそうだと思ったらDFラインが瞬時に下がり、ボランチはプレスバックすることがオートマチックにできるようになれば、相手には相当厄介。そこを突き詰めていけば、“ミニバルサ”になれる可能性は秘めている。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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