上武大の155キロ右腕・佐藤蓮「指名していただけたらうれしいです」…26日ドラフト会議

シャドーピッチングをする上武大・佐藤蓮
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上武大・佐藤のチャート
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 プロ野球のドラフト会議が26日、都内で行われる。静岡県関連の目玉は最速148キロを誇る静岡商・高田琢登投手(3年)。小学生時代から磨き続けてきたクロスファイアーを武器とする左腕は、父でもある晋松監督(50)にプロ入りで恩返しする。155キロ右腕の上武大・佐藤蓮(4年)=飛龍高出=、同じく150キロの直球を持つ左腕のENEOS・藤井聖(24)=富士市立高出=にも注目が集まる。(武藤 瑞基、内田 拓希、小山内 彩希)

 全国的には無名の右腕が、スポットライトを待っている。上武大・佐藤は「指名していただけたらうれしいです」と穏やかな表情でうなずいた。

 順風満帆な野球人生ではない。飛龍高では2年時に140キロをマークし3年春には背番号1を託されたが、制球難を改善できず同夏は「チームのために」野手転向を申し出た。2回戦の加藤学園戦で本塁打を放つなどしたが、マウンドへの思いは捨てきれなかった。上武大進学後、投手に再転向。だが直後に右肘を痛め、1年冬には遊離軟骨が見つかってメスを入れた。

 2年夏から投球を再開できたが、天候の悪い日は肘がうずいた。「レントゲンでは異常はない。でも違和感はあって…。治ってないんじゃないかと」。リーグ戦登板はなく、今年1月には右太もも裏の肉離れでキャンプも帯同できなかった。コロナ禍で春のリーグ戦は中止。部は一時的に解散し、帰省が許されたが学校のある群馬に残った。グラウンドは使えず、土手を走り、河川敷でキャッチボールした。「コロナで逆に成長する時間をもらえた」。筋トレにも明け暮れ、188センチ、102キロの体を作り上げた。

 我慢の日々は無駄じゃなかった。8月、ロッテ2軍とのオープン戦で2回無安打無失点。155キロをたたき出し、関係者の度肝を抜いた。大阪桐蔭で甲子園春夏連覇した藤原恭大外野手からは空振り三振を奪い「直球で押して抑えられたことは自信になった」とこれまでにない手応えを感じた。その後の巨人3軍戦も2回1失点。プロを意識するきっかけとなった。

 公式戦初登板となった今秋の関甲新リーグでも救援で6戦9回2失点16奪三振、先発1試合で6回1失点と好調をキープ。「一番の武器はストレート。空振りも取れるし、バットに当たっても飛ばない所が持ち味です」。“雑草系”の剛腕が実りの秋を迎える。

 ◆佐藤 蓮(さとう・れん)1998年4月11日、三島市生まれ。22歳。小学4年時に長伏ヴィーナスで野球を始め、三島シニアを経て飛龍に進学。上武大では故障に苦しみ、4年秋にリーグ戦初登板。188センチ、102キロ。右投右打。家族は両親と兄。趣味は韓国ドラマ鑑賞でお気に入りは「愛の不時着」。

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