【特別企画】普通じゃない集中力と技術…カメラマンが選んだ「坂本勇人のベストショット」

18年6月22日の東京ドームで
18年6月22日の東京ドームで

 巨人・坂本勇人内野手(31)が通算2000安打達成まであと「19」に迫っている。スポーツ報知では、カメラマンが選んだ「勇人のベストショット」を全10回でお届けする。

 第6回は矢口亨カメラマンが撮影した、「普通じゃないことを感じさせられた1本」。

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 2018年6月22日のヤクルト戦(東京ドーム)の8回に坂本勇人選手が放った2ランホームランが印象に残っている。

 その日はいつもの坂本選手ではなかった。力の入ったスイングができず、4打席を終えて四球、四球、遊ゴロ、右飛。左手には白のテーピングが巻かれていて、明らかに状態が悪い。一塁ベンチ横のカメラマン席から撮影していた私は「さすがに今日は打てないだろうな」と思っていた。

 そんな中で巡ってきた8回1死二塁の好機。直前に1点差に迫られたチームを救う一打がどうしても欲しかった。坂本選手はいつもより人差し指2本分ほどバットを短く持って構え、左足の上げ幅を大きくした。

  • いつもより人差し指2本分ほどバットを短く持って構えた
  • いつもより人差し指2本分ほどバットを短く持って構えた

 それはおそらく、コンデイションが悪い中でも狙い球を絞って、遠くにボールを飛ばすための選択だった。左手を痛めて引っ張ることができない打者に対して、相手は思い切ってインコースを攻めてくるはず。迎えた2球目。近藤一樹投手が投じた、ボール気味の内角高めの直球を左翼席上段にぶち込み、試合を決めた。

 背番号6がバットを放り投げて、ゆっくりとダイヤモンドを回る。状況を把握した上での読みと思い切りの良さ。それらを最高の結果に繋げる集中力と技術。改めてこの選手が「普通じゃない」ことを感じさせられた1本だった。(矢口 亨)

18年6月22日の東京ドームで
いつもより人差し指2本分ほどバットを短く持って構えた
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