【巨人】原監督「僕が我慢できなかった」…7回悪夢5点差逆転負け、敗戦の責任背負い選手を鼓舞

ベンチで厳しい表情を浮かべる原監督(カメラ・中島 傑)
ベンチで厳しい表情を浮かべる原監督(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ DeNA10―6巨人(18日・横浜)

 巨人がDeNAに大逆転負けを喫した。5点リードの7回、それまで無失点だった先発の畠が突如乱れ、1死も奪えずに降板すると、代わった高梨が梶谷に痛恨の逆転満塁弾を被弾。しかし原監督は両投手を責めるどころか「僕が我慢できなかった」と継投のタイミングについて自らを責め、目前に迫ったリーグ連覇へ選手を鼓舞した。中日が広島に敗れたため優勝マジックは1つ減って「7」。最短Vは23日となった。

  • DeNA7回の猛攻
  • DeNA7回の猛攻

 今季初めて5点差逆転負けを喫した。終盤の7、8回で10安打10失点。試合後、原監督は投手陣のことを一切責めず「代え時というものを私自身が我慢できなかった」と自身の采配を敗因とした。中でもポイントに挙げたのは、7回の最初のアウト。畠から高梨への継投のタイミングだった。

 「アウトカウント1つ取ってバトンを渡してくれるとね。なかなか我慢できなくて。結果的にアウトカウントを取れず僕が高梨を投入した。それがああいう結果になったんでしょう。僕がアウトカウント1つ取るまで我慢できなかったというところに、このゲームがあったというところだよ」

  • 7回無死一、三塁、マウンドを降りる畠(中央=カメラ・中島 傑)
  • 7回無死一、三塁、マウンドを降りる畠(中央=カメラ・中島 傑)

 先発・畠は6回まで75球で2安打無失点の快投だった。5―0の7回、先頭から3連打で1点を返され、なお無死一、三塁。81球の畠から、16試合連続無失点中の高梨にスイッチした。だが、代打の代打・伊藤光に適時打。四球の後、梶谷に逆転満塁本塁打を浴び、この回6失点でひっくり返された。この時の心境を、原監督は包み隠さず明かした。

 「大体6回とか7回に、特に先発投手がアウトカウントを取れずにバトンを渡すと、僕の中ではいいあれ(イメージ)じゃなかったの。だから『ワンアウト取ってくれ、ワンアウト取ってくれ』と思っていたんだけど我慢できなかった」

 巨人最多の監督通算1085勝を誇る名将。9イニング27アウトの中で1つのアウトの重み、1アウトを取る難しさを胸に刻んで戦っている。「アウトカウントを1つ取ってバトンを渡すというのはとても重要。僕の中ではね」。イニング途中、かつ走者ありで登板する救援投手にとって、無死と1死では心理が大きく違うと考えている。だからこの日の畠の代え時について、自身の判断を責めた。

 2位・中日が敗れマジックは「7」に。目前に迫るリーグ優勝には影響のない1敗だ。高梨への信頼は当然不変と強調し、3連勝中だった畠には「ぜひ(次回に)つなげてもらいたい。ずっと階段を上ってきているからね」と期待した。

 原監督が「僕が我慢できなかった」と繰り返して敗戦の責任を背負うことで、選手は救われ、全員が切り替えて新たな気持ちで臨めるに違いない。1つの判断、1球で流れが一気に変わる野球の難しさ、怖さを再確認したという意味では、今後の糧になる敗戦と言えるだろう。(片岡 優帆)

試合詳細
ベンチで厳しい表情を浮かべる原監督(カメラ・中島 傑)
DeNA7回の猛攻
7回無死一、三塁、マウンドを降りる畠(中央=カメラ・中島 傑)
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