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【秋華賞】最年少牝馬3冠トレーナー・杉山晴調教師「デアリングタクトはスーパーサイヤ人」

デアリングタクト(左)がマジックキャッスル(右)などを退け、歴史的なゴールに飛び込んだ
デアリングタクト(左)がマジックキャッスル(右)などを退け、歴史的なゴールに飛び込んだ

◆第25回秋華賞・G1(10月18日、京都・芝2000メートル、稍重)

 牝馬3冠最終戦の秋華賞が18日、京都競馬場で行われ、デアリングタクトが無敗での牝馬3冠に輝く、史上初の快挙を達成した。管理する杉山晴紀調教師(38)=栗東=は、史上最年少の牝馬3冠トレーナーとなった。開業5年目で躍進する新進気鋭の杉山晴師がデアリングタクトの“規格外”の強さを語り、さらなる活躍を誓った。

 感謝の気持ちが自然とこみ上げてくる。検量室前。デアリングタクトを待つ杉山晴調教師は多くの祝福の言葉をかけられながら、少し驚いたように「馬がすごい…」と口にした。

 38歳での牝馬3冠はメジロラモーヌの奥平真治調教師(当時50歳)を大幅に更新する史上最年少での達成。「私の最終的な判断で(オークスから)直行にして、オーナーに理解していただいた。そのぶん、結果を出さないと、というプレッシャーがあったし、ホッとしています」。馬体重14キロ増は成長を促す当初のプラン通り。常に馬本位で接した先に、規格外の勝利が待っていた。

 衝撃の“原点”に戻ってきた。同じ京都での2戦目のエルフィンS。杉山晴調教師は返し馬で走っていく後ろ姿に目を丸くした。後肢が普段の倍ほどに膨らんでいたのだ。「厩舎ではどこにでもいるような馬なのに、返し馬で『これは走るわ』という別馬のような体つきにパンプアップする。変な例えで言えば、その瞬間にスーパーサイヤ人になるというか(笑い)」

 もともとデビューV後に疲れが抜けず、新馬から3か月ぶりというローテーションは想定外だった。それが直線で楽々と抜け出し、4馬身差の圧勝にまた驚かされた。「正直、半信半疑の面があったけど、そういう馬じゃないと感じました。常識的にあまり考え過ぎてはいけない、と。僕にとって、すべてに桁が違うと思わされたレースでした」。オークス以来、中146日での直行による大偉業。すべてはここから始まった。

 自身の“原点”でもあった。まだ中学生だった96年にダンスインザダークが勝った菊花賞で競馬の世界を志し、助手だった09年の菊花賞をスリーロールスで勝ったことは今も脳裏に焼き付いている。その京都が来月から約2年半の改修工事に入る前、新たな歴史をつくった。「このタイミングで出会えたことに本当に感謝しています。厩舎の宝です。さらに強いデアリングタクトを見せていけるようにしていきます」。まだ開業5年目。人馬一体となって、無限の可能性を描いていく。(山本 武志)

 ◆杉山 晴紀(すぎやま・はるき)1981年12月24日、神奈川県生まれ。38歳。04年7月に栗東・武宏平厩舎(当時)に入る。16年10月に栗東で厩舎を開業。18年目黒記念(ウインテンダネス)でJRA重賞初制覇。同年に京都でのJBCクラシック(ケイティブレイブ)でJRA・G1初制覇を飾る。JRA重賞はG1・4勝を含む7勝。通算105勝。

 ◆デアリングタクト 父エピファネイア、母デアリングバード(父キングカメハメハ)。栗東・杉山晴紀厩舎所属の牝3歳。北海道日高町・長谷川牧場の生産。通算戦績は5戦5勝。通算獲得賞金は3億9771万3000円。主な勝ち鞍は桜花賞・G1、オークス・G1(以上20年)。馬主は(株)ノルマンディーサラブレッドレーシング。

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