飯伏幸太、SANADA下し史上3人目のG1連覇達成「あとはIWGPを取れば僕の言うことが神に近づく」

SANADA(右)にフィニッシュ技の膝蹴り「カミゴェ」を決め、昨年に続くG1クライマックスV2を決めた飯伏幸太(カメラ・泉 貫太)
SANADA(右)にフィニッシュ技の膝蹴り「カミゴェ」を決め、昨年に続くG1クライマックスV2を決めた飯伏幸太(カメラ・泉 貫太)

◆新日本プロレス「G1クライマックス30」大会 ▽「G1 CLIMAX 30」優勝決定戦・時間無制限1本勝負 〇飯伏幸太=Aブロック1位(35分12秒 カミゴェ→片エビ固め)SANADA=Bブロック1位●(18日、東京・両国国技館、観衆2928人)

 東京五輪(延期)のため、今年は秋開催となったシングル最強決定リーグ戦の優勝決定戦で「ゴールデン☆スター」飯伏幸太(38)がG1史上最長の35分12秒の激闘の末、初優勝を狙ったSANADA(32)に快勝。蝶野正洋(57)、天山広吉(49)に次ぐ史上3人目の2連覇を果たした。

 緊迫した空気の中、抜群の身体能力が武器の2人は序盤からスピード抜群の戦いを展開。1か月でシングル戦10試合をこなすハードな戦いの中、左ももを痛め、テーピングをして臨んだ飯伏だが、エルボー合戦から顔面、胸板に強烈なキックをたたき込んでいく。

 「来い!」とSANADAのエルボーを受け止め続け、ドロップキックもかわす。STFで顔面を絞め上げ、その場跳びムーンサルトプレス、場外へのプランチャーと攻め立てる。

 SANADAも高角度のドロップキック、場外へのプランチャーと見せての豪快なエルボーで反撃したが、飯伏は決死のラウンディングボディプレスをかわすと、側頭部にハイキック。流れをつかむと、人でなしドライバーで追い詰め、頭部へのハイキック連発からのカミゴェ2連発でとどめを刺した。

 あまりの激闘に試合後、立ち上がれない飯伏。座り込んだまま、蝶野から優勝トロフィーを受け取ると、ポロリと涙を流した。

 優勝旗を高々と掲げると、「本当にありがとうございました。3年連続、この優勝決定戦で戦った飯伏幸太です。こんな時代にこんなたくさん集まっていただいて本当にありがとうございます。逃げない、負けない、あきらめない、そして裏切らない。僕は本当の神になる」と堂々、宣言した。

 バックステージにフラフラでたどり着くと、「何回でも言います。僕は最後まであきらめなかった。さすがにきついですよ、体はボロボロですよ」とポツリとつぶやいた飯伏。

 インタビューの最中にブロック戦で飯伏に勝ったものの勝ち点差で敗れたジェイ・ホワイト(28)が拍手しながら乱入。「ユー・アー・G1ウィナー?」と皮肉な質問をしながら、事実上の対戦要求。「シー・ユー。スーン」といいながら挑発した。

 「ここは僕の時間だから。3年連続の優勝決定戦進出は初めてだし、連覇も事実。いつでも、やっていいよ」と話した飯伏。

 「G1で優勝したけど、IWGP(への挑戦)期間がいつもより今回は短いんです。いつも以上にチャンスはある。(挑戦)権利証があったとして、このテンションをキープしていきます。東京ドームまで。(次は)ジェイでも、内藤でもいいですよ。リベンジした上で勝ちますよ」と、早くも来年1月の東京ドーム大会での実現が確実となったIWGPヘビーとインターコンチネンタルの2冠王・内藤哲也(38)への挑戦を見据えて、ニヤリ。

 G1優勝5回のレジェンド・蝶野からトロフィーを受け取ったことについて、「G1と言えば蝶野さん。うれしいし、不思議な感覚になりましたね。感慨深いものがあります。ファンに戻った気持ちですね。非常にうれしいです」と笑顔を満開にすると、「プロレスラーなんで…。もう一度、原点に戻って、プロレスを頑張るだけです。来年もさ来年もずっと、プロレスを盛り上げていきますよ」ときっぱり。

 この日、蝶野に「彼がプロレスを背負わなきゃいけない」と言わしめた「ゴールデン☆スター」は「こんな時代に東京ドームで2連戦できるイベントはない。それをプロレスができている。(G1優勝で)発信できる力を得たんで、後はIWGPヘビーを取れば、僕の言うことが神に近づく」と堂々と言い切った。(中村 健吾)

 ◆飯伏 幸太(いぶし・こうた) 1982年5月21日、鹿児島・姶良(あいら)市生まれ。38歳。キックボクシングや新空手を習得し2004年7月、DDT東京・後楽園ホール大会でのKUDO戦でレスラーデビュー。09年からは新日本プロレスに参戦。ケニー・オメガとのタッグチーム「ゴールデン☆ラヴァーズ」で活躍。11年にはIWGPジュニアヘビー級王座を奪取。13年、DDTと新日のダブル所属を発表。15年にはAJスタイルズの持つIWGPヘビー級王座に挑戦するなどエース格に成長も16年2月、両団体からの退団を発表。個人事務所・飯伏プロレス研究所を設立。フリーランス選手として各団体のリングに立つ一方、路上プロレスなどの活動も。昨年4月、新日への再入団を正式表明。同年の米ニューヨーク・マディソンスクエアガーデン大会で内藤哲也を下し、初めてIWGPインターコンチネンタル王座に就くも6月、内藤に敗れ陥落。8月の「G1クライマックス29」決勝でジェイ・ホワイトを下し、初優勝。愛称は「ゴールデン☆スター」。181センチ、92キロ。

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