レイズのアロザレーナが史上初新人野手でMVP 父の死、壮絶亡命を乗り越えPS新人新の7本塁打

初回に先制2ランを放つアロザレーナ(ロイター)
初回に先制2ランを放つアロザレーナ(ロイター)

◆メジャーリーグ・リーグ優勝決定シリーズ第7戦 レイズ(東地区1位・第1シード)4―2アストロズ(西地区2位・第6シード)=17日、サンディエゴ・ペトコパーク=

 米大リーグのア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦が17日(日本時間18日)、サンディエゴ・ペトコパークで行われ、レイズがアストロズに4―2で勝利。シリーズを4勝3敗で制し、2008年ぶり12年ぶり2度目のワールドシリーズ進出を決めた。

 レイズは初回、アロザレーナのポストシーズン(PS)7号となる2ランで先制。先発・モートンが5回2/3を無失点で抑え、6回途中からは層の厚い中継ぎ陣の継投で逃げ切った。シリーズMVPはアロザレーナが受賞。筒香嘉智外野手(28)の出場機会はなく、PS14試合中11試合の先発を外れ、13打数2安打0打点、打率1割5分4厘だった。ドジャーズとブレーブスの勝者と激突するワールドシリーズは20日(同21日)、テキサス州アーリントンで開幕する。 

 2点リードの9回2死一塁。最後の打球を、右翼手のマーゴーがつかんだ瞬間、無観客の球場にレイズ戦士の雄叫びが響いた。マウンドに膨らむ歓喜の輪に、筒香もベンチから走った。3連勝からの3連敗で迎えた大一番に勝ち、レイズがア・リーグの頂点に立った。

 「選手たちのおかげで大きな目標を達成できた。スター選手はいないが、皆が助け合い、勝つチャンスを最大限にするスペシャルなチームだ」と、前日は一睡も出来なかったというキャッシュ監督。15年に37歳で監督に就任。16年には94敗で最下位に沈んだが、昨年初のプレーオフに導き、就任6年目で、ワールドシリーズ進出を果たした。

 大一番に勢いをつけたのは、アロザレーナの先制弾。初回1死一塁から相手先発マクラーズの直球を右中間に運んだ。PS7号は新人最多本塁打。PS21安打は96年のジーター(ヤンキース)に「1」と迫り、新人野手として史上初のシリーズMVPに選出された。

 「チームが勝つために、自分の力を出すことができてとてもハッピーだ。レイズは自分を受け入れ、自分らしくあることを認めてくれた」

 開幕時に新型コロナウィルスに感染。6週間の自粛生活を送ったが、8月30日に合流すると頭角を表した。父を亡くし、一家を支えるため、2015年にキューバからボートで亡命。「夜8時間命がけでボートに乗っていたのは、恐ろしい経験だった。今の自分を、父も誇りに思ってくれるだろう」。メキシコリーグでのプレーを経て、2016年にカージナルス入団も、1月にトレードされたレイズで才能が開花した。

 先発・モートンが5回2/3を無失点。PSエリミネーションゲームは5勝目を含め、PS最終戦は4勝目、防御率0・46と圧倒的な勝負強さを発揮。救援陣の層の厚さで逃げ切った。今季7回以降リードした試合は33勝0敗。スタイルを貫いた勝利だった。

 筒香はPSで出場機会が激減したが、第4戦でPS11打席目で初安打、第6戦では代打安打を放った。シーズンはまだ終わらない。テキサスの大舞台でチャンスに待機する。

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 バックナンバー申し込み 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請