大野忍さん、活動再開のなでしこ後輩へ「3つの提言」…その中身とは

大野忍さん
大野忍さん

 2011年サッカー女子W杯ドイツ大会で初優勝した元なでしこジャパンFWの大野忍さん(36)が19日からJヴィレッジ(福島県)で合宿をスタートし、活動を再開する女子日本代表に「3つの提言」を示し、東京五輪に向けて奮起を期待した。

 昨季で現役を退いた大野さんは、11年W杯で初優勝し日本中がなでしこフィーバーに沸く中でも、選手たちは女子サッカー発展に対する危機感を持っていたと振り返る。その思いから、現在の代表へいくつかの提言をしてもらった。

 《1》引き分けは負けと同じ。結果にこだわれ

 「当時もこのフィーバーはいつまで続くんだろう、と思っていた。女子は勝たないと見てもらえない。だから、どんなに強い相手でも引き分けは負けに等しくて誰も喜んでいなかった。自分たちのためではなく、一人でも多くの人に見てもらいたいと思っていた」

 《2》先輩たちの意志を受け継げ

 「苦しくなった時は、高倉(麻子、現代表監督)さんのように、女子選手が相手にもされない時代を知っている先輩に相談して『今は全然幸せなんだよ』って言ってもらった。年上の人たちが守ってきた女子サッカーを広めたいという気持ちになった。今の代表に11年、15年(W杯カナダ大会準優勝)に絡んだ選手が戻ってきたら、ちょっと変わるかも。世代交代で新しい時代を築きつつ、女子サッカーを良くしたいっていう気持ちが強くなったらうれしい」

 《3》代表の自覚を持て

 「今の代表は技術が高くて、W杯優勝メンバーよりうまい選手も多い。でもチームのためを思ってランニングする選手が少ない。もっと国内リーグからアピールしてほしい。『この試合に代表選手、いたの?』と思われるようじゃだめ。11年に日本が優勝できたなら、今の代表にも可能性があると思ってほしい。いつまでたっても遠慮しているのか、謙虚なのか。何のために代表選手として戦っているのかを考えてほしい。今の選手と話してみたいし、少しは意識を変えられるかもしれない」(取材・構成=小又 風花)

 ◆大野 忍(おおの・しのぶ)1984年1月23日、神奈川・座間市生まれ。36歳。読売西友メニーナから、99年に15歳でNTVベレーザ(現日テレ)に昇格。2011年にINAC神戸移籍。2度の海外移籍を経て、15年にINAC神戸に復帰。18年からノジマステラ神奈川相模原に在籍し昨年末で退団。今年3月から東京にあるINAC神戸の育成組織のテクニカルコーチに就任。リーグ182得点は歴代最多。W杯は3度、五輪は2度出場。国際Aマッチ139試合40得点。155センチ。

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