【東北】公立校・柴田が18安打VS18安打の打ち合い制し4強…初のセンバツに“王手”

8回2死二、三塁で、二塁走者の我妻(左から2人目、背番号9)が勝ち越しのホームを踏み、喜ぶ柴田ナイン(カメラ・高橋 宏磁)
8回2死二、三塁で、二塁走者の我妻(左から2人目、背番号9)が勝ち越しのホームを踏み、喜ぶ柴田ナイン(カメラ・高橋 宏磁)
8回2死二、三塁、菅野が中前へ2点適時打を放つ
8回2死二、三塁、菅野が中前へ2点適時打を放つ

 ◆高校野球秋季東北大会第3日 ▽準々決勝 柴田 15―10 東日本国際大昌平(17日・仙台市民)

 準々決勝が行われ、4強が出そろった。柴田(宮城)は東日本国際大昌平(福島)に15―10で勝利し、1988年以来32年ぶり2度目の4強進出。共に18安打という壮絶な打ち合いを制した。2回戦では八戸学院光星(青森)に6―2で勝利。2試合連続で第1代表を撃破し、初のセンバツ切符に“王手”をかけた。日大山形(山形)は東北(宮城)を7―4で下し、3年ぶりの4強入り。1年生捕手の梅津康生が“ミス”を挽回する一打を放つなど、4打数2安打2打点とバットで貢献した。

 狙い通りだった。1点を追う8回2死二、三塁。柴田の4番・菅野結生(ゆうき)一塁手(1年)が、初球の直球を力強く振り抜いた。ライナー性の打球が中前で弾む。一気に2者が生還し逆転に成功すると、菅野は一塁ベース上で力強く右拳を握り締めた。「初球から振っていけば、相手投手にプレッシャーがかかると思った」とうなずいた。

 学法石川(福島)との1回戦では5打数ノーヒット。八戸学院光星との2回戦では5打数1安打。4番を任されるも、2試合で10打数1安打1打点と苦しんでいた。ただ、平塚誠監督(48)は「チャンスに強いところがある」とこの日も4番に据えた。先輩からは「自信を持っていけ」と送り出された。

 この日も第1打席は遊ゴロ。だが、指揮官の「高く浮いた球を狙っていけ」という言葉で開眼。第2打席での安打で勢いに乗り、6打数4安打4打点の大暴れに平塚監督も「1年生ながら、ここまでやれる選手はなかなかいない」と絶賛。起用に答えた菅野は「先輩たちに迷惑をかけていた。今日こそ打ってやろうという気持ちでした」と安堵(あんど)の表情だ。

 日頃の支えに応えたかった。打撃練習中、自らの打撃フォームを動画で撮影。菅野の動画を5番の村上太生輔中堅手(2年)ら複数の上級生がチェックした。大会前には「手首の使い方や、下半身をどう使えばいいのか教えてもらった」という。1年生唯一のレギュラーは、先輩の助言も糧に、成長を続けている。

 初のセンバツ選出が濃厚となる決勝進出に“王手”をかけた。準決勝の相手は山形第1代表の日大山形だ。菅野は「強いけど、やることは変わらない」と気合を入れ直した。3戦連続で第1代表を破り聖地への道を切り開く。(高橋 宏磁)

8回2死二、三塁で、二塁走者の我妻(左から2人目、背番号9)が勝ち越しのホームを踏み、喜ぶ柴田ナイン(カメラ・高橋 宏磁)
8回2死二、三塁、菅野が中前へ2点適時打を放つ
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