菅義偉首相、1か月で92人と面会…田原総一朗氏が傾向分析「違う意見を取り入れようとしている」

菅義偉首相(ロイター)
菅義偉首相(ロイター)

 菅義偉首相(71)が就任してから16日で1か月が経過した。さまざまな施策を発表している中、安倍晋三前首相(66)と比較して際立つのが、連日多くの民間人などと面会している点だ。共同通信社などが毎日発表している「首相動静」によると、政府関係者を除いて、この1か月に面会や会食などを行った人物は延べ92人。自身も2度面会したジャーナリストの田原総一朗氏(86)は「できる限り多くの、しかも違う意見を取り入れようとしている証拠」とした。

 自民党の新総裁に選出された後の会見で「仕事をしたい」と口にした菅氏。少なくとも「人と会って意見を聞く」という意味では“有言実行”だったことが明らかになった。

 政府関係者を除き、菅氏がこの1か月に面会した人物は延べ92人。平均すれば1日3人で、休日も関係なく精力的に面会を行っている。安倍氏の第2次政権発足時(2012年)の同時期は25人。安倍氏は年末年始を挟んでいることや、この期間に外遊に出ていたことを考慮しても、かなりの人数だ。

 中でも目立つのが、経営トップの人物と医療関係者との面会の多さだ。8日には吉田憲一郎ソニー社長ら複数の社長と朝食会を実施。また、医療関係では1日に日本医師会の中川俊男会長、3人の副会長と会っているほか、各協会や連盟のトップと会談の機会を設けている。

 代々の首相と意見を交わし、菅氏とは9月20日と今月4日の2回会っている田原氏は、この傾向について「菅さんは世襲の議員ではなく、エリートではないということを自認している。だからこそ、できる限り多く、しかもさまざまな考え方の人と会って話を聞こうとしているんです」と説明。同時に、これは首相になってからのことではなく「官房長官時代から続けていたこと。だから、驚くことではありません」と話し、首相になり動静が逐一報じられることで、目に見えるようになっただけだとした。

  • 政治家、官僚を除く菅義偉首相の面会者

    政治家、官僚を除く菅義偉首相の面会者

 企業人と医療関係者が多いことに関しては「今の状況では10年先まで経済が持続できないと菅さんは認識している。また、新型コロナの対応において、縦割り行政が原因で厚生労働省が機能しなかったことに危機感を抱き、現場の声を聞かなければいけないと考えているのでしょう」と田原氏。「経済とコロナ」という喫緊の課題解決をしようとしている意欲の表れだとみている。

 ○…首相動静では面会のほか、どこで食事をしたかも公表される。首相就任後、菅氏が最も利用したのは、国会に近いキャピトルホテル東急内にあるレストラン「ORIGAMI」の17回。主に秘書官と朝食を取る事が多い。何を食べたかは明らかになっていないが、菅氏が好物のパンケーキが含まれる「シーズナルブレックファースト」は4000円(税抜き)となっている。2番目は虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」のダイニング「オーキッド」の10回、3番目はキャピトルホテル東急の中国料理店「星ケ岡」の9回。この3店舗が抜けて多くなっている。

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