磯貝唯菜、初の全国大会でいきなり中学女子日本一…自粛期間に急成長、静岡の3年生

女子200メートル決勝で1着でゴールした磯貝(左)
女子200メートル決勝で1着でゴールした磯貝(左)

◆全国中学生陸上競技大会第1日(16日・日産スタジアム)

 女子200メートル決勝で、磯貝唯菜(静岡・笠井3年)が24秒68の自己ベストで優勝。自身初の全国大会で、頂点に立った。女子800メートル予選第3組では、武田亜子(静岡・三島南3年)が2分11秒36をマークし、同組1位、全体4位で17日の決勝進出を決めた。

 電光掲示板を確認すると、控えめに右手を上げた。磯貝はスタートで若干立ち遅れるも、コーナー手前からスピードに乗った。直線入り口で先頭に並びかけると得意の後半の伸びで、予選1位の税田ジェニファー璃美(神奈川・大津3年)に0・03秒差で競り勝った。向かい風1・1メートルながら24秒68の自己ベストをマークしてのVに「周りを見ずに自分のレースをしようと思っていた。うれしい気持ちでいっぱいです」。横浜の青空の下で笑顔がはじけた。

 中学入学後に陸上を本格的に始め、2年時のベストは25秒95で全国的には目立たない存在だった。当時は今年8月に行われる予定だった全中の参加標準タイム(25秒80)が目標だったが、自粛期間の自主練習で急成長。7月の今季初戦(浜松地区大会、25秒82)からこの日を含め、5戦全てで自己記録を更新した。4月の座骨の疲労骨折も乗り越え、全国の頂点に上り詰めた。氏原卓也監督(37)も「1年生の時から県内では速い方でしたが…。まさかここまでの選手になるとは思わなかった」と教え子の成長ぶりに舌を巻く。

 トラックを離れても勉強熱心な模範生だ。誰にでも分け隔てなく接し、学校では生活委員を務めるという15歳は「人と話すのが大好き。学校生活は本当に楽しいです」と人懐っこい笑顔を見せた。

 全国の頂点に立っても慢心はない。「ここで終わりじゃない。インターハイの舞台で活躍したいです」と言えば、氏原監督も「身長も伸び続けているし、高校で体幹を鍛えれば伸びしろはまだまだある」と期待を寄せる。静岡に現れたニューヒロインが、次の舞台でも飛躍する。(内田 拓希)

  • 室伏広治スポーツ庁長官(左)から賞状を受け取った磯貝

    室伏広治スポーツ庁長官(左)から賞状を受け取った磯貝

 ◆磯貝 唯菜(いそがい・ゆいな)2005年10月1日、浜松市生まれ。15歳。中学入学後に本格的に陸上を始める。家族は両親と兄。好物はイチゴ。血液型はA。163センチ、50キロ。

女子200メートル決勝で1着でゴールした磯貝(左)
室伏広治スポーツ庁長官(左)から賞状を受け取った磯貝
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