森保監督の「許容する心」が代表を成長させた…担当記者が読み解く

森保一監督
森保一監督

 日本代表の森保一監督(52)が16日、オランダ遠征を終え、成田空港着の航空機で帰国した。コロナ禍で10か月ぶりとなった代表合宿では、カメルーン戦(9日・0△0)、コートジボワール戦(13日・1〇0)の2試合を行った。アフリカの強豪相手に成果を挙げた背景には、森保監督の「許容する心」があった。機能しなかったカメルーン戦の前半を、内田知宏記者が「読み解く」。

 帰国直後の取材を「時差ぼけで…」と切り出した森保監督の表情は明るかった。アフリカの強豪カメルーンに引き分け、コートジボワールに勝利した。「非常に充実した活動になった。代表活動をさせてもらえることが喜びであり、誇りでありということが選手たちからよく出ていた」という気持ちがよく表れていた。

 成果を生んだのは許容だった。カメルーン戦の前半。日本の守備がうまくはまらず、劣勢に立たされた。監督ならば誰しも動きたくなる場面で指揮官はじっと見守った。「選手たちが本当にやる気満々で、本当にアグレッシブに、積極的に、勇敢に挑んでいた」からで「その気持ちを尊重したい」と言った。

 10か月ぶりの活動。コロナ禍の日本へ、励ましを。災害に苦しむ地域へ、元気を。試合前に選手らに何度も伝えた。戦術より、もっと大事に据えたことが表現できていれば良し、だった。

 もし序盤に変更を指示していたら、勇敢で満たされた心は、戦術遂行に染まっていたかもしれない。コロナ禍前、進退を問う声が聞かれ、誰よりも結果が欲しい、その監督は何も言わず、ハーフタイムまで布陣変更を待った。奥深くにある強さを見た気がした。(内田 知宏)

 ◆日本―カメルーン戦VTR(20年10月9日、オランダ・ユトレヒト) 大迫、南野の最前線とボランチの間で、カメルーンMFグエにボールを持たれた。柴崎らボランチが行くには遠く、自陣のスペースを空けてしまうリスクがあり、対応に苦慮。プレスをかけても、グエのところが回避場所となり、日本の守備が不発に終わった。後半は3バックに変更し、最前線で3人が守備することで改善された。

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