国内サーフィン特別戦 18歳脇田紗良が「奇跡の波」で松田詩野を破り優勝

力強くライディングする松田詩野
力強くライディングする松田詩野
優勝した脇田紗良
優勝した脇田紗良

 サーフィンの国内プロツアーを主催する日本プロサーフィン連盟が開催する「さわかみチャレンジシリーズ鴨川」最終日が16日、千葉県鴨川市の東条海岸で行われた。ショートボードの女子は、18歳の脇田紗良が東京五輪の条件付き出場権を持つ松田詩野を破り優勝した。残り5分を切ってから「奇跡の波」をとらえ3発のターンを入れ10点満点中9・50点をマーク。同世代のライバル対決を制し「ジュニアの頃から行く所、行く所に詩野ちゃんがいて何度も負けてた。決勝で勝てたのはうれいい」と、151センチの小さな体で大きな喜びを表現した。

 脇田の父・貴之さん(48)はハワイで活躍し、オアフ島北岸に「ワキタピーク」というスポットがあるほどのレジェンドで、母・小百合さん(48)も1、2歳の紗良をボディーボードに乗せて海に入っていたサーファー。兄・泰地(22)も今大会8強の選手で、幼少期からハワイと日本を行き来する生活をしていた。5歳頃、父がボードを押すような形でサーフィンを始めたが「嫌になっちゃった」と小百合さん。しばらくサーフィンを離れスケートボードをしていた。8歳くらいで自ら海に戻り、ハワイに5年ほど住み、めきめき実力をつけていった。

 現在は千葉・一宮町に拠点を置く。試合がなかった期間は昨年12月から指導を受けるトレーナーの下でトレーニングに専念。腹筋を鍛えたことがなく、最初は「1回もできなかったし、自分が腹筋をできないことも初めて知った」。そこから「1セッションで100回」こなせるまでになった。この日は決勝まで4回戦い「前なら疲れちゃってた。今はあと2回できるくらい元気」と体力がついた。

 今大会に備えて1~2か月は一宮町から毎日、小百合さんの運転で会場の鴨川に通った。ところが大会2日前の練習でターンした際に足を滑らせ「右足が変な方向にいって」足首の靱帯を損傷。痛みを我慢しながら勝ち上がり、決勝では1回のターンで6・00点を出すダイナミックなサーフィンをみせた。

 昨年のワールドゲームズ(WG)で日本代表を経験し「あの感覚を味わいたい」と目標の1つにしている。今月末からのジャパンオープンは来年のWG出場権がかかる。その先には東京五輪を見据える。「ジャパンオープンで優勝すれば五輪に近づける。行けるチャンスはまだある」と意欲を燃やす。ハワイにいる父からのメッセージは「おめでとう! 足首早く治してね」。万全の状態に戻し、ホームの海で夢舞台への切符をつかむ。

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