箱根駅伝初出場狙う駿河台大・徳本一善監督「明日の予選会はカオスになる」

駿河台大・徳本一善監督
駿河台大・徳本一善監督

 第97回箱根駅伝予選会は17日、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地内周回コースのハーフマラソン(21・0975キロ)で行われる。各校の上位10人の合計タイムで競い、10位以内の大学が箱根駅伝本戦の出場権を獲得する。例年は陸上自衛隊立川駐屯地をスタート、立川市街地を回り、国営昭和記念公園ゴールのコースで行われているが、今回は新型コロナウイルス感染防止対策として、無観客で立川駐屯地内の1周約2・6キロの滑走路と誘導路を周回するコースで開催される。レース前日の16日、出場46校はそれぞれ最終調整し、大会運営サイドは安全・安心の開催に向けて入念な準備を行った。

 前回12位で、10位通過した中大と1分58秒差で敗退した駿河台大は悲願の初出場を狙う。法大時代に区間賞も途中棄権も経験し、箱根駅伝史にその名を残す徳本一善監督(41)は「冷静に戦力分析すると8位から13位。チャンスはあります。良ければ最高6位もある」と意欲を示す。この日、横浜市の日産スタジアムで行われた「ジュニアオリンピックカップ全国中学生陸上」第1日の男子3000メートル予選で徳本監督の長男・陽(ひなた、埼玉・飯能加治中3年)が8分39秒05の好タイムで全体4位で決勝に進出。週に数回、駿河台大の選手に交じって練習している陽の大健闘に駿河台大メンバーは「オレたちも陽に続いて予選会を突破しよう」と盛り上がっているという。

 立川市の17日午前の天気予報は雨で気温12~13度。涼しいため、ハイペースの展開が予想される。「1周2・6キロでは、早い段階で周回遅れの選手が出てくる。駐屯地の周回コースはカオス(混とん)になると思う。接触や転倒に気をつけなければいけない」と徳本は独特の表現で、意気込みを明かした。

 今回の予選会は異例の無観客開催。レース後の会見もオンラインで行われるなど、大会運営は入念な新型コロナウイルス感染防止対策を行っている。その一方で、伝統校、新興校が入り乱れて戦うレース自体は例年通り、いや、例年以上に“カオス”となりそうだ。

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