【GoToドラフト】苫小牧駒大・伊藤大海、道内大学初のドラ1候補の礎つくった「変化球人生」

北海道内の大学から初のドラフト1位指名が期待される苫小牧駒大・伊藤
北海道内の大学から初のドラフト1位指名が期待される苫小牧駒大・伊藤

 2020年のドラフト会議が26日に開かれる。早大・早川隆久投手と近大・佐藤輝明内野手の争奪戦が注目される中、“ドラ1”にふさわしい魅力を持つ選手を幅広く紹介していく。初回は、苫小牧駒大(北海道六大学)の最速155キロ右腕・伊藤大海投手。(随時掲載)

 23歳の剛腕・伊藤に北海道内の大学から初のドラフト1位指名の期待が懸かる。躍動感のある右オーバースローで直球の最速は155キロ。縦と横のスライダー、カットボール、カーブ、スプリットなど多彩な変化球を操る。18、19年と侍ジャパン大学代表入り、昨年の日米大学野球選手権はクローザーを務めメジャーの卵をねじ伏せて3大会ぶりの優勝に貢献。十分な実績を残してきた。

 遠回りを経てたくましくなった。16年、駒大に入学するが環境が合わずに半年で退学。翌年に駒大苫小牧高時代のチームメートも多かった苫小牧駒大に再入学した。仲間は1学年上の“先輩”となり、規定のため1年間は公式戦に出場できなかった。直近の目標がなく、選手として精神的に苦しい時期に野球、そして自分自身と誠実に向き合った。

 基礎体力作りや筋トレに励み、高校3年時よりも球速は10キロアップ。2年春の北海道六大学リーグでは154キロに到達し、MVPとベストナインを獲得した。「4年前に決断した時に考えてた姿に近づけた。充実した4年間」と紆余(うよ)曲折を経て、日の丸を背負うまでに成長した。

 12日の学生ラスト登板では同じく大学を一度辞めて、地元で再出発したドラフト候補、星槎道都大の右腕・河村説人(4年)と投げ合った。「この2人しか示していけないものがある」と伊藤。夢を諦めず、一歩一歩進んできた道産子が運命の日を待つ。(西塚 祐司)

 ◆伊藤 大海(いとう・ひろみ)1997年8月31日、北海道鹿部町生まれ。23歳。小学2年から野球を始め、鹿部中では函館東シニアに所属。駒大苫小牧高では2年春の甲子園・初戦(創成館)で完封勝利。16年に駒大に入学したが同年秋に退学、翌年に苫小牧駒大に入学。2年春のリーグ戦でリーグMVPとベストナイン。2、3年時に侍ジャパン大学代表入り。176センチ、82キロ。右投左打。好きな選手はダルビッシュ(カブス)。

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