「京人形」で井筒姫役・坂東新悟「新たな一歩を踏み出すつもりで勤めたい」

「京人形」で井筒姫を演じる坂東新悟(松竹提供)
「京人形」で井筒姫を演じる坂東新悟(松竹提供)

 父・坂東彌十郎(64)ゆずりの長身と細身のスタイルが魅力の若手女形・坂東新悟(29)は歌舞伎座「十月大歌舞伎」の第1部「京人形」で井筒姫を演じている。コロナ禍による長期休演もあり、2月の博多座以来、8か月ぶりの舞台復帰となった。

 子役を卒業し、歌舞伎俳優として歩み出した14歳で初役を勤めた思い出の役。「初心に帰って、新たな一歩を踏み出すつもりで勤めたい」と日々、新鮮な気持ちで演じている。感染予防対策で客席を50%以下に制限しながらの興行にも「お客さまが変化を受け入れつつ、歌舞伎を楽しみに来ていただいている。その思いに応えたい」と前向きだ。

 昨年10、11月に新橋演舞場で上演され、地方公演も行われた「スーパー歌舞伎2 新版オグリ」の照手姫で注目された。「あれだけ、ずっとしゃべり続ける役は珍しい」というほど歌舞伎では異色の自己主張するヒロイン。「半分、主役みたいなもの。いろんな迷いがある中、(市川)猿之助さんに引っ張ってもらいました」。その経験が大きな糧となっている。

 「京人形」でも共演している中村七之助(37)は公私共に親しく「技術的にも舞台に臨む姿勢も、すごく影響を受けています」。12月に30歳の節目を迎えるが、尊敬する兄貴分の背中を追い続け、「古典歌舞伎の良さを広く伝えていきたい。新作を演じる時にも、どこかで古典を意識したい」と意欲を見せている。(有野 博幸)

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