コロナ禍の今オフの新助っ人補強はどうなる? 買い手と売り手の苦悩は…「本当に難しい」

今季阪神に加入したボーア(左)とサンズ
今季阪神に加入したボーア(左)とサンズ

 コロナ禍の今オフの新外国人補強はどうなるのか―。

 9月末までの補強期間は巨人や楽天を筆頭にトレードが中心だった。2月以降は6件が成立し、助っ人勢ではウィーラーが池田駿との交換で楽天から巨人へ、DJ・ジョンソンも金銭で広島から楽天に移籍。新規契約の外国人選手獲得は、新型コロナウイルス感染拡大の影響から9月上旬に政府がプロスポーツ選手の入国を特例的に許可してから、元・中日で米大リーグ・マリナーズを自由契約になっていたチェンがロッテに加入しただけに終わった。

 当然、来季に向けた補強戦略に新助っ人獲りは不可欠なポイントだが、あるパ・リーグの国際渉外部門の関係者は「このオフは本当に難しいと思います」と嘆く。主なマーケットとなっていた米マイナーリーグが中止となり、メジャーも無観客試合のままレギュラーシーズン終了。編成トップや渉外担当の渡米による視察はおろか、駐米スカウトも球場に立ち入れず、調査がままならない状況が響いている。

 「そもそも、マイナー選手は公式戦がない状況でどこまでプレーできるのか。新たに獲得するとなっても、映像やデータに対するウェートが大きくなる。それに、感染予防を考えると、ドミニカのウインターリーグなどを視察することも厳しい」と同関係者。それだけに、近隣の韓国プロ野球に熱視線を送る球団が多く、現有戦力の見極めもより重要になってくるという。

 逆に「売り手」はどう考えるのか。米球界の大手エージェント会社関係者は「難しい部分はあるが、これまでの各球団との信頼関係、実績も関係してくる。あとはこれまでと変わらないことだが、そのチームのウィークポイントを分析して提案していく」と話す。そして、一つのプランとして挙げたのがクライアントの選手を直接チェックする機会の提供だ。

 「例えば、駐米スカウトを練習施設に呼び、興味を持った選手の投球練習や打撃練習などを見てもらう。そうすれば、より評価してもらいやすいのではないか」

 果たして、未曾有の事態に陥った今年のオフの助っ人市場は活発化していくのか。いずれにせよ、各球団フロントがこれまで培ってきた補強ルート、目利き、決断力がより問われることになりそうだ。

(阪神担当・小松 真也)

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