【巨人】菅野智之、歴史に残る無敗の116日…チーム団結の連勝記録ストップ「これを肥やしに」

4回、広島に追加点を許し、渋い表情を見せる菅野(カメラ・橋口 真)
4回、広島に追加点を許し、渋い表情を見せる菅野(カメラ・橋口 真)
4回1死一、二塁、坂倉(左)の一ゴロで併殺を狙った遊撃手・坂本からの送球が悪送球となり、ベースカバーに入った菅野が捕球できず
4回1死一、二塁、坂倉(左)の一ゴロで併殺を狙った遊撃手・坂本からの送球が悪送球となり、ベースカバーに入った菅野が捕球できず
菅野の今季投手成績
菅野の今季投手成績
開幕13連勝以上の投手とシーズン成績
開幕13連勝以上の投手とシーズン成績

◆JERAセ・リーグ 巨人3―4広島(13日・東京ドーム)

 巨人・菅野の開幕からの連勝が堀内恒夫に並ぶ球団記録の13で止まった。6回7安打4失点(自責3)で降板したが、打線は9回に丸、ウィーラーの連弾で1点差に迫る粘りを見せた。菅野の登板試合は17試合目で初黒星となり、チームも今季5度目の3連敗。2位・阪神が敗れ、優勝マジックは「11」となった。

 逆転を期待するファンの拍手が一層、大きくなった。ベンチの菅野もチームの勝利を願って仲間と声援を送った。9回無死から丸、ウィーラーの連続ソロで1点差に。背番号18に負けをつけたくない、という野手の執念の反撃だった。最後まで全員一丸で戦ったが、あと一歩及ばず。開幕からの連勝が13で止まり今季初黒星がついたエースは、結果を受け止めて前を向いた。

 「今まで順調にいきすぎたところもある。何とか粘ろうとしましたが、うまくいかないこともあると思います」

 2回無死一、三塁から坂倉の二ゴロ併殺の間に先制を許した。4回は無死一、二塁から松山の中前適時打、内野の守備のミス、菊池涼の右翼線適時三塁打で計3失点。5回まで101球を要したが、その裏2死一塁の攻撃で打席に立ち続投。6回は西川から150キロ速球で空振り三振を奪うなど気迫の投球でゼロに抑え、6回119球4失点(自責点3)でマウンドを降りた。

 6月19日の開幕戦・阪神戦(東京D)から始まった連勝街道。周囲への感謝を胸に、プロ野球の歴史の扉を開け続けてきた。開幕投手からの開幕11連勝という38年春スタルヒンの球団記録を82年ぶりに塗り替え、開幕投手から13連勝のプロ野球新記録も樹立した。原監督は「ずっと緊張感の中で投げてチームを非常にいい状態にしてくれた。記録は永遠に続くものでもない。また切り替えて、次につなげればいいと思います」と功績をたたえた。

 この日は3点ビハインドの7回から大江、高梨、ビエイラと勝ちパターンの継投でつないだ。宮本投手チーフコーチは「同点くらいのリレーをした。智之のためにという団結心、何とか0点に抑えて反撃を待つ形でした。最低でも負けは消したいという投手陣の思いは智之に伝わったかなと思います」と説明。その上で「今年は智之が火曜に勝ち星を積み重ねて勇気も与えてくれた。コーチとして感謝します」とねぎらった。

 エースは個人の連勝記録以上に、無敗=チームが負けないことを重視。首位独走の巨人を先頭で引っ張ってきた。この日の敗戦まで菅野登板試合のチームは16戦全勝、火曜日も全勝だった。開幕戦から大きな重圧を背負って戦った116日間の「無敗の旅」。その間、菅野を中心に原巨人の絆は間違いなく深まった。

 「これを肥やしにして、次の登板に向けてしっかり調整します」。敗戦を糧に、パワーアップした投球を見せてくれるはず。コロナ禍の特別な2020年シーズンにつくった偉大な記録は、いつまでも輝き続ける。(片岡 優帆)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
試合詳細
4回、広島に追加点を許し、渋い表情を見せる菅野(カメラ・橋口 真)
4回1死一、二塁、坂倉(左)の一ゴロで併殺を狙った遊撃手・坂本からの送球が悪送球となり、ベースカバーに入った菅野が捕球できず
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