香川県大会決勝で香川姓の親子監督対決…父・智彦監督の藤井学園寒川が長男・純平監督の英明に勝って10年ぶり4度目V

スポーツ報知
親子対決を終えた藤井学園寒川・香川智彦監督(左)と息子の英明・香川純平監督(カメラ・菅原 美沙)

◆高校野球 秋季大会 ▽香川県・決勝 藤井学園寒川6―5英明(11日、レクザムスタジアム)

 香川県大会の決勝戦で、名字が「香川」の親子監督対決が行われた。父・智彦監督(63)が指揮する藤井学園寒川(さんがわ)が、長男・純平監督(35)が指揮する英明に勝利し、10年ぶり4度目の優勝を決めた。親子監督対決は各地で例があるが、決勝でぶつかるのは珍しい。

 “香川親子”が火花を散らした香川の頂点を決める戦いは、父・智彦監督に軍配が上がった。藤井学園寒川が5点をリードした9回。長男・純平監督が指揮する英明が1点差に迫る猛攻を見せたが万事休す。最後は父の余裕が上回った。4月に26年ぶりに同校の監督に復帰した指揮官は「四国大会にどうしても1位で行きたかった。親子対決は意識はしてないよ。生徒たちには関係ないからね」と貫禄たっぷりに優勝の味をかみ締めた。

 初回無死一塁、父がエンドランを仕掛けたが、息子は「動いてくるのは覚悟していた」と察知。ピッチドアウトで走者を刺して、先制機を封じた。「サインが読まれてるんとちゃうかと。そこから動くのをやめました」と智彦監督。その後はドシッと構えて相手が動くのを待った。

 1―1で迎えた7回2死二、三塁。純平監督がエース・石河大空投手(2年)を投入。ここで試合が大きく動いた。昨夏まで英明を指揮した智彦監督は「2年生は教え子だから。(石河は相手)ベンチからの声にカッとして力んでいた」と冷静に判断。代わりばなを捉える4連打に敵失も絡み一挙5点を奪った。最後は1点差に詰め寄られ「すんなり終わらんかったなあ」と振り返ったが、教え子と息子の成長を実感する姿に、“父”の哀愁が漂っていた。

 試合後、純平監督は「勝ちたかったなー!」と悔しさを存分ににじませた。ツーショット写真に納まりながら「あの場面(7回)のエラーは痛かった」と父と振り返った数秒間は、親子の空気が流れた。四国大会でも“香川のプライド”を胸に、両者はさらなる高みを目指す。(菅原 美沙)

 ◆香川親子の歴史

 ▽父は経験豊富 丸亀商(現・丸亀城西)出身の智彦監督は、藤井学園寒川、丸亀城西(97年夏甲子園出場)観音寺中央(現・観音寺総合)、英明(15、18年春、10、11年夏甲子園出場)を指揮。今年4月から26年ぶりに藤井学園寒川の監督に復帰した。

 ▽父子鷹 純平監督は観音寺中央で3年間父の下でプレー。主に二塁と遊撃を守り、1年秋から4番。2年夏の県大会準優勝が最高成績。当時の関係を振り返り「(当時は)ピリピリしていました」と苦笑。

 ▽指導者として弟子入り 純平監督は専大卒業後、11年から英明で9年間、智彦監督の下でコーチを務めた。昨夏の新チームから父に代わって、同校の指揮を執る。

 ▼高校野球親子監督対決 15年夏の地方大会では2組の親子監督対決が実現。栃木大会1回戦で斉藤忠(父=鹿沼)・慎太郎(子=黒羽)親子が顔を合わせ、黒羽〇7―6●鹿沼。延長11回サヨナラで、息子の慎太郎監督が勝利。

 神奈川大会では3回戦で川村靖(父=湘南)・太志(子=光陵)親子が対戦。湘南が10―2で光陵に7回コールド勝ち。こちらは父の靖監督に軍配が上がった。

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