【北海道】北海がセンバツ“当確” 145キロ左腕・木村大成が2連続完封で10年ぶり秋優勝

ナインに胴上げされる北海・木村(カメラ・西塚 祐司)
ナインに胴上げされる北海・木村(カメラ・西塚 祐司)

◆高校野球秋季北海道大会 ▽決勝 北海1―0旭川実(11日・札幌円山)

 北海が10年ぶり12度目の優勝を決めた。旭川実に1―0で勝利、全国最速で来春のセンバツ(甲子園)出場を“当確”とした。最速145キロのエース左腕・木村大成(2年)が2安打11奪三振で準決勝に続き、2連続完封。最速147キロの相手エース・田中楓基(2年)との投手戦を制した。8日間で雨天ノーゲームを含め6試合を戦い抜いた木村を中心とする投手陣で、頂点に立った。

 秋晴れの空の下、固く握り締めた左拳を突き上げた。1―0の9回2死。104球目、木村はこん身の直球を投げ込み、最後の打者を二ゴロに仕留めた。マウンドにナインが集まり、その拳を頭の上でぶつけ合う。駒大苫小牧が人さし指を突き出す「NO1ポーズ」ならば、こちらは拳―。球場に向かうバスで立島達直部長(30)が発案した新・北海スタイルで全道制覇の喜びを分かち合った。

 7回までともに無得点の緊迫した投手戦。木村は2回まで得点圏に走者を許す立ち上がりに「体が早く開いてたので修正した」と話す。微妙に変化する直球とキレ味鋭いスライダーで3回以降はパーフェクト。今夏に147キロを計測したエース田中楓をずっとライバル視してきたため先にマウンドを降りるわけにはいかない。8回2死、3番・江口聡一郎右翼手(2年)が右翼ソロ本塁打で援護、9回を散発2安打11奪三振に抑え見事に投げ勝った。全道大会では4試合に登板、30回2/3を無失点に抑えた。

 今年から採用された「1週間500球以内」の球数制限に加え降雨ノーゲームを含め決勝まで8日間で6試合だった。負ければ終わりの高校野球。目前の試合に全力を尽くすのが信条の平川敦監督(49)は「先を見ながらの投手起用は難しい」と複雑な思いで采配した。

 難題にエース木村が燃えた。小学生の頃は打たれるとボロボロ泣くほどの負けず嫌い。入学後は体格差を感じ、体重を増やしたい思いから、おにぎりにプロテインをかけて食べたこともあり、体重は10キロアップした。今夏は自身の連続死球を機にサヨナラ負け。バッテリーを組む大津綾也捕手(2年)とは「絶対に秋は優勝するぞ」と毎日誓い合った。その姿に投手メンバーも刺激を受けレベルアップ。初戦(帯広農)は木村以外の3投手で乗り切った。今年は自主練習で胸郭回りと股関節の柔軟性を高める練習も取り入れ底上げにつながった。甲子園では、11年春は8強入り、その後は16年夏は準優勝と名門校は成績を残してきた。「来年の春も夏もしっかり結果を出したい」と木村。思い切り左腕を振って勝利に導く。(西塚 祐司)

 ◆センバツ甲子園の出場条件 一般選考枠と21世紀枠、明治神宮枠(今年の明治神宮大会は中止のため未定)がある。一般選考枠は、基本的に前年の各地区秋季大会の成績と地域性を考慮して決定。北海道の枠は「1」で、優勝チームが最有力となる。過去10年では21世紀枠として12年に女満別、13年に遠軽、20年に帯広農(新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止)、明治神宮枠として19年に札幌第一が代表に選ばれた。

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