「まだ実績のない海外組」鈴木武蔵が絶対的なエース・大迫勇也の脅威に…記者が読み解く

今遠征で期待がかかる鈴木武蔵(左)
今遠征で期待がかかる鈴木武蔵(左)

 新型コロナウイルスの影響で中断していた森保一監督(52)率いる日本代表の活動が、今回のオランダ遠征で約10か月ぶりに再開した。昨年、日本代表が出場したW杯アジア2次予選、南米選手権、東アジアE―1選手権の3大会を取材したスポーツ報知記者が、コロナ禍がチームに与える影響や2022年カタールW杯出場に向けた注目ポイントを「読み解く」。

 昨年12月に国内組だけで臨んだ東アジアE―1選手権(韓国)。海外組不在という絶好のアピールチャンスにもかかわらず、韓国に球際で圧倒され完敗する姿に現地で衝撃を受け、「海外組がいないとアジアでも勝てないのか」と寂しく感じた。昨冬とは対照的にオール海外組となった今回のメンバーで唯一、E―1での屈辱を経験しているFW鈴木に注目したい。

 昨年3月に初選出されると、同年秋のW杯アジア2次予選にも抜てき。国内屈指のストライカーとしてA代表でも自らの居場所を確立しつつあったなか、今年8月にベルギー1部ベールスホットへの完全移籍を決断した。森保監督は所属クラブでコンスタントに出場機会を得ることを求めており、結果次第では代表から遠ざかるリスクもある。それでも「海外にチャレンジしたい気持ちがあった。年齢を考えてもラストチャンスだと思った」と自身のレベルアップを優先。新天地では、リーグ戦5試合に出場し2得点と順調な滑り出しを見せている。

 代表チーム内における1トップ争いは依然、大迫が絶対的なエースに君臨。これまで多くのFWが「ポスト大迫」に挙げられながら、いずれも候補止まりにとどまっている。「まだ実績のない海外組」へと立場が変わった鈴木にとって、この2試合はただの国際親善試合ではない。生き残りをかけた、結果が必要な舞台といえる。岡崎慎司(34)=ウエスカ=が負傷で参加を辞退したため、今遠征でのFW登録は2人だけだが、大迫はクラブ事情でカメルーン戦後に離脱した。屈強なアフリカ勢を相手に持ち前の身体能力を発揮できれば、今度こそ大迫の座を脅かすことができるはずだ。(種村 亮)

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