10月10日にマルモセーラの子3頭が3勝を挙げ、同一母の産駒による一日3勝は、記録の残る1977年以降で史上初となった。
京都1R(2歳未勝利、ダート1800メートル)でマルモルーラー(牡2歳、父ルーラーシップ)が差し切り、続く新潟3R(3歳上1勝クラス・牝馬限定、ダート1200メートル)ではマルモマリア(牝5歳、父ヨハネスブルグ)が好位から抜け出してV。京都7R(3歳上1勝クラス、芝1800メートル)ではマルモネオフォース(牝4歳、父ワークフォース)が好位から押し切って、産駒で3勝を挙げた。
母マルモセーラは2008年に生まれたクロフネ産駒の黒鹿毛の牝馬。10年のファンタジーS・G3では後にヴィクトリアマイルを制したホエールキャプチャ(3着)、ブラストワンピースの母のツルマルワンピース(6着)などを退け、重賞制覇を飾っていた。
母を管理した木原一良調教師はセーラの産駒5頭を全て手がけており、思い入れの深い血統。木原師は「うちの厩舎のゆかりの血統で、産駒はどの種馬でもしっかり走ってくれますね。お母さんは今も元気に繁殖生活を送っています。きょう2勝目のマルモマリアが勝った後に放送で『この後はマルモネオフォースがいます』と言っていたものだから、プレッシャーがかかりました。きょう使っているのが3頭だけで、みんな勝つとは驚きました。こんなこともあるんですね」と厩舎を支え続けてくれた母に感謝していた。