【ロッテ】コロナ危機で昇格「やってやる」藤原恭大がMiracleプロ初猛打賞! 首位ソフトバンクと0差

スポーツ報知
6回2死三塁、藤原恭大は追加点となる右前適時打を放つ(カメラ・義村 治子)

◆パ・リーグ ソフトバンク―ロッテ(9日・福岡ペイペイドーム)

 ロッテがソフトバンクとの首位攻防3連戦に臨み、初戦を制した。ゲーム差「0」とし、勝率1厘差で2位のままだが、逆転Vへ大接近した。新型コロナウイルス感染者8人、濃厚接触者5人の計13選手が離脱した中、代わりに昇格した2年目の藤原が大活躍。貴重な3点目を右前打で奪うなど、プロ初猛打賞とプロ初盗塁もマークした。きょう10日の2戦目で8月22日以来の首位を狙う。

 痛烈な打球が一、二塁間を抜けると、藤原は塁上でかすかに表情を緩めた。1点リードの6回2死三塁。ムーアの147キロ、高め直球をフルスイングで引っ張った。「直球に絞っていこうと決めていた」。この試合3本目となるプロ初猛打賞で貴重な追加点を叩き出し、すぐさまプロ初盗塁も決めてみせた。

 「1番・左翼」で先発。堂々たる姿だった。今季2試合目も「大事な試合だったので勝つことを意識して。何が何でも塁に出ることを考えて打席に入りました」と先導した。初回は二塁内野安打から3者連続四死球での押し出しにつなげ、先制のホームを踏んだ。4回には2死一塁で左前安打。追い込まれてからファウルで粘り、7球目のチェンジアップを流した。大阪桐蔭で甲子園3度優勝へと導いた勝負強さや巧みなバットコントールは健在。大舞台に強い男が、大事な一戦で光り輝いた。

 チームの危機的状況も救った。4日に岩下、6日には角中、荻野ら計7選手の感染が発表された。濃厚接触者を含め計13選手が離脱し、藤原は代役としてお呼びがかかった。1軍昇格の知らせは5日の夕食時、突然電話が鳴った。「夜ごはん食べている時に電話が来て。びっくりして手汗がすごかったです」

 それでも「緊張というよりは、やってやろうという気持ちの方が大きかった」。今季2軍では58試合に出場し、打率2割3分、7本塁打、19打点、14盗塁。「2軍の結果はいいとは言えないですけど、向上心を持って結果を残していきたい」と挑んでいる。

 井口監督は「3本出たし。盗塁もしたし。積極的にやってくれた。戦略通り」とニンマリ。その上で「ムーアは直球が強い。恭大はそこにしっかり振り切れる」と絶賛し、「持っている選手なので。彼が(塁に)出るとチームも盛り上がる」と、今や貴重な戦力としての評価を与えた。

 8回には、同じ“代役昇格”のドラ3ルーキー・高部がプロ初安打をマーク。フレッシュな力で大事な首位攻防戦のカード頭を勝ち取った。ついにゲーム差0とし、勝率1厘差に迫った。10日の2戦目に勝てば単独首位。開幕から90試合過ぎての単独首位となれば1970年以来、50年ぶりとなる。その先頭で、藤原がけん引する。(小田原 実穂)

 ◆藤原 恭大(ふじわら・きょうた)2000年5月6日、大阪・豊中市生まれ。20歳。原田小1年から野球を始め、豊中五中ではボーイズリーグの「枚方ボーイズ」に所属。大阪桐蔭では1年夏からベンチ入り。3年夏の甲子園では史上初となる同校2度目の春夏連覇に貢献。2年連続高校日本代表。18年ドラフト1位でロッテ入団。181センチ、80キロ。左投左打。年俸1500万円。

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