突破口を切り開くドリブル 不在の中島翔哉が浮かんできた…無得点の代表戦を記者が読み解く

◆サッカー国際親善試合 日本0―0カメルーン(9日、オランダ・ユトレヒト)

 サッカー日本代表は今年の初陣となる国際親善試合・カメルーン戦を0―0で引き分けた。新型コロナウイルスの影響で昨年12月以来の試合は、初めて背番号10をつけ先発したMF南野拓実(25)=リバプール=が無得点で後半26分に途中交代。木村和司氏に並ぶ歴代最長の出場6試合連続ゴールを逃した。MF久保建英(19)=ビリャレアル=は後半20分から途中出場も初得点はならなかった。史上初めてメンバー23人全員を欧州組で編成した森保ジャパンを、内田知宏記者が「読み解く」。

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 待ちに待った日本代表戦は、引き分けに終わった。森保監督は「引き分けは満足の結果ではない」としながらも「苦しい時を耐えながら最後まで一人ひとりが全力を出し切る。勝利を届けようと選手が最後まで続けてくれた」とたたえた。昨年12月以来、約10か月ぶりの国際Aマッチ。コロナ禍での開催は前進だったが、チームとしてはブランクの影響があった。

 前半は修正できなかった。カメルーンは組織的でコンディションも良く、日本の選手が言うようにまさに「良い相手だった」が、前半は7番MFグエにフリーでボールを持たれ、プレスがはまらなかった。結局、後半開始時に森保監督が3バックへの変更を指示するまで対応できずに、45分が過ぎた。ドイツで認められるフランクフルト・長谷部誠だったら、もっと早く修正をさけんでいただろう。

 森保ジャパンは史上初めてメンバー23人全員を欧州組で編成した。各国リーグでアフリカ人と対峙(たいじ)しているから、危ういシーンをつくられなかった。長い手足に戸惑うことなくプレーをできたのも間違いない。0―0という結果も悪くはないが、本当の意味で欧州組だったら、ゴールへつながる個の力をもっと見せられたようにも思う。

 こんな時、今回招集外のMF中島翔哉(ポルト)が頭に浮かぶ。守備を考えれば危うさをはらむが、ゴールへ向かって突破口を切り開くドリブルは、欧州組であることを最も感じられる選手の一人だ。その答えは、試合後の吉田の言葉に含まれている気がする。欧州組でメンバーを組んだが、「まだまだ選手の質や(所属)クラブの規模は足りない」と言った。目標のW杯8強を成し遂げるためには、真の欧州組にならなければいけない。

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