【空手】10日から静岡県高校空手道新人戦。常葉大菊川が飛躍誓う

ジャンプしながら上段へ突きを放つ常葉大菊川の竹田主将
ジャンプしながら上段へ突きを放つ常葉大菊川の竹田主将

 県高校空手道新人戦の組手部門が10、11日に焼津市総合体育館で行われ、常葉大菊川が全国につながる東海大会出場を狙う。今年3月に予定されていた全国選抜大会の団体戦にアベック出場する予定だったが、コロナ禍の影響で中止された。組手の公式戦は昨年11月の東海大会以来、実に11か月ぶりだ。先輩たちの分まで暴れ回り「東海を突破して、今回こそ全国大会に出る」とメンバーは牙をといでいる。

 2人組で向かい合って技を繰り出す。突きを放つ際の気合が、常葉大菊川空手道部の道場に響き渡る。11か月ぶりの試合を前に竹田陸斗主将(2年)は「うれしいです」と声を弾ませ、高橋英司監督(39)は「みんな喜んでいます」と元気いっぱいの部員たちの姿に目を細めた。

 審判が演武を採点する「形」はネットで全国大会が行われ、先月末に新人戦も開かれたが、「組手」は接近し、技と同時に発する声も重要視されるため、ここまで公式戦が行われていなかった。

 昨秋の東海大会で、男女とも団体戦3位入賞。女子は2年連続、男子は3年ぶりとなる全国選抜切符を手に入れた。しかし、同大会が中止されると、県総体も行われず、3年生は活躍の場を奪われたまま引退。6月に部活動を再開したものの、監督は「やりきれない」と無力感をひきずっていた。

 雰囲気を変えたのが、最上級生となった竹田らだった。休校明けは「体力が戻らず1か月はきつかった」と言うが「やるしかないんだ」と気持ちを切り替え、前向きに練習に取り組んだ。落ち込んでいた監督も「2年生が自覚を持って取り組んでくれた。引っ張ってもらいました」と笑った。

 頭部を覆う防具の口元には、飛まつを防ぐシールドを付け、大会も無観客で行う。コロナ対策を万全にして、悔しい思いをした3年生の分まで戦う。まずは3位内に入っての東海切符、そして全国選抜出場へ。頼れる主将は「昨年の団体戦メンバー3人が残っている。先輩だけじゃなく、俺たちも強いんだ、ということを見せたい」と闘志をのぞかせた。

(里見 祐司)

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