クラブチーム・ハナマウイが最速で都市対抗出場決定 元オリックス・本西監督も歓喜

完封勝利で都市対抗出場を決めたハナマウイ・平野(右から2人目)の周りに歓喜の輪が出来た
完封勝利で都市対抗出場を決めたハナマウイ・平野(右から2人目)の周りに歓喜の輪が出来た

◆都市対抗野球南関東大会 第3代表決定戦 ハナマウイ8―0YBC柏(7日・大宮公園)

 元オリックスの本西厚博監督(58)が率いるクラブチームのハナマウイ(富里市)が8―0でYBC柏(柏市)を下し、第3代表で、第91回都市対抗野球大会(11月22日~12月3日・東京ドーム)出場を決めた。ハナマウイは初出場。昨年5月に創部したが、公式戦参加は今年に入ってから。予選初挑戦での本戦出場は史上最速の快挙となる。

 投打ががっちりとかみ合った。3回に5番・林弘祐希(24=桐蔭横浜大)の適時二塁打で先制すると、5回に林が右越えに2ラン。8回にも林のタイムリーなど打者9人の猛攻で5点を加えた。林は5打数3安打4打点と暴れると、先発の暖周(25=桐蔭横浜大)は被安打6でシャットアウト。最後の打者を三振に仕留め、左手を突き上げると歓喜の輪が広がった。

 試合前に「今日は勝つ!」と選手に暗示をかけた本西監督は「緊張してガチガチになるかと思ったけれど、全然そんなことがなかった。何なんだこいつらと…。彼らにありがとうと言いたい。平野はウチのエース。今年一番のピッチングをしてくれた」と選手をたたえた。

 ハナマウイは介護サービス会社が母体。平日は選手はデイケアで送り迎えなどを担当しながら週末に野球に取り組んできた。「最初は13人くらいしか集まらなかった」(本西監督)が松尾優治部長(39)が積極的にスカウトし勧誘した。

 この日活躍した林と平野はSUNホールディングス(埼玉)に所属したが、親会社の倒産を機に、ハナマウイに移籍した。平野は「(倒産した時は)野球を辞めようと思ったけれど、続けてきて良かった」と笑顔。SUNホールディングスに所属した際は「日高屋」で働いていた。「鍋を振っていました。本当にきつかった。今は体力的にもありがたいです」と野球に打ち込める環境に感謝した。

 2次予選では元ロッテ・渡辺俊介監督の日本製鉄かずさマジックを破るなど、社会人の強豪を倒してつかんだ本戦切符。2017年にはBCリーグ・信濃を創立初優勝に導いた本西監督は、アマチュア野球の指導について「あいつらがうまくなるのを見るのが好きなんです。選手があきらめても、私はあきらめさせません。見捨てるのは簡単です」。コロナ禍での自主練習もグラウンドで見守り続け、原石を磨き上げて、本戦出場権をゲットした。

 「こいつらと東京ドームで試合が出来るのがうれしい。ビックリするくらい成長した。(本戦まで)あと1か月、もうちょっと強くなれる」と本西監督は、東京ドームでハナマウイ旋風を起こすことを期待している。

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