大学ラグビー開幕 不祥事明けの日大は逆境吹き飛ばして白星発進 中大に33―28で逆転勝ち

後半18分、混戦から抜け出す日大・FL平坂桃一(中央)
後半18分、混戦から抜け出す日大・FL平坂桃一(中央)

◆関東大学ラグビー・リーグ戦1部 〇日大33(12―14、21―14)28中大●(4日、東京・稲城市 日大グラウンド)

 今年1月の部員による大麻取締法違反事件など不祥事明けの日大は、中大に33―28で逆転勝ちし、白星発進を決めた。

 前半12―14から後半序盤には、自陣ゴール前の危険タックルで認定トライを奪われるなど16点差をつけられたが、ベンチ入りした5人の留学生を軸にラインアウトから攻撃を展開して猛反撃。終了間際にウィング・水間夢翔(2年)のハットトリックとなる逆転トライで競り勝った。

 昨季は22季ぶり2位となり、その後の全国大学選手権で20季ぶりの8強入り。大躍進を果たしたが、今年1月の部員の大麻事件で無期限の活動停止に。第三者委員会の調査を受け、再発防止策なども整え、3月1日をめどに活動再開を目指していたが、新型コロナ禍で再び足止めに。その矢先の8月には、40代の元ヘッドコーチ(HC)が部員の頭につまようじを刺すなど暴行を繰り返していた問題が発覚していた。

 コロナ禍で取材制限が敷かれる開幕戦となったが、日大はラグビー部の平山聡司部長が報道陣に対応。「順調な旅立ちは今年度の日大ラグビー部にとってはなかなかやってこないかも知れないが、こういう困難を乗り越えて部員たちがより一層成長してくれることを願っている。自分たちの取り巻く環境は決して甘くないと自覚して、その中で次戦に向け、本当の意味での核分裂を起こしながらエネルギーを高めていくチームにしたいと中野監督とも話をしている」と話した。

 この日は日大の131周年の大学創立記念日で、2週間前に完成した東京・稲城市の新設グラウンドがオープン。チームは5月下旬から本格練習を再開し、新設グラウンドが完成するまで夜間に2時間程度、隣接のサッカー場を間借りし練習を重ねてきたという。8月下旬には岩手県内で3週間弱、社会人の釜石シーウェイブスと合同合宿を経て今季に臨んだ。

 チーム再生へ、部員たちが今季掲げたスローガンは「挑戦と結束」。平山部長は「学生たちも自分たちが掲げた挑戦と結束が(逆転勝ちした中大戦で)体現できたと思う。新設グラウンドのこけら落とし、日大の創立記念日だけに負けられない思いで結束して戦ってくれたと思う」とたたえた。

 中大戦の登録メンバー23人のうち、4年生は留学生が1人だけ。元HCの暴行問題による影響について、同部長は「新しい選手も加えて臨んだ初戦だったので。報道され批判を受けたが、練習自体ができなくなったわけではない。毎月1度、学年ごとに1時間のミーティングを重ねてラグビー部に対する思いを聞き、学生たちのフラストレーションを解消するように、部員間、指導者との話し合いの機会も増えている」と説明していた。

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