飯塚翔太、200メートルV リレー侍猛アピール

表彰式で笑顔を見せる飯塚(左は小池、右は鈴木)
表彰式で笑顔を見せる飯塚(左は小池、右は鈴木)
男子200メートル決勝、中盤で小池〈158〉にリードを許すも終盤で逆転優勝した飯塚(左)(右は安田=カメラ・相川 和寛)
男子200メートル決勝、中盤で小池〈158〉にリードを許すも終盤で逆転優勝した飯塚(左)(右は安田=カメラ・相川 和寛)
男子200メートル決勝成績
男子200メートル決勝成績

◆陸上 日本選手権最終日(3日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 男子200メートル決勝で、16年リオ五輪銀メダルの飯塚翔太(29)=ミズノ=が20秒75(向かい風0・5メートル)で2年ぶり4度目の優勝を飾った。今大会は100メートルにも挑戦。決勝では10秒33(向かい風0・2メートル)の4位に食い込み、安定した力をアピール。金メダルが期待される来夏の東京五輪400メートルリレーの日本代表メンバー入りへ「しっかり候補に入りたい」と名乗りを上げた。18年アジア大会金メダルの小池祐貴(25)=住友電工=が20秒88の2位に入った。

 飯塚の思いが通じた。「勝ちたいから、必死に」。186センチの体をダイナミックに操り、トップを走っていた小池を最終盤で逆転した。「非常にタフなレース。後半ラスト30メートルまでどうなるか分からなかったけど、優勝できて良かった」。大会最終日の大トリ種目。スタジアムの視線と喝采を一身に浴び「お客さんがいる試合は楽しい」と爽やかに笑った。

 100メートルと2種目を両立させた今大会は、3日間で5レースを駆け抜けた。2日の100メートル決勝では、優勝の桐生祥秀(24)=日本生命=に0秒06差の4位。銀メダルに輝いたリオ五輪男子400メートルリレーの一員として、変わらぬ存在感を光らせた。マルチな能力を買われ、19年ドーハ世陸では1600メートルリレーに出場したが、悲願の“リレー侍”金メダルへの思いは当然ある。「決めるのはスタッフさんなので、まず(400メートルリレーの)候補にはしっかり入りたい。来年以降も100、200メートル両方チャレンジし、100メートルも続けてアピールするつもり」と力を込めた。

 コロナ禍の今季は、発見に満ちていた。拠点の味の素トレセンが使えなくても、やれることはある。「芝生を走ったり、イメージトレとか、地味なトレーニングをやった」。部屋の壁に向かい、自分の長所と短所を自問自答したこともある。「家でのトレーニングも練習に大きく影響すると分かった。その(イメージ)通りに体が動いた」。練習の制約や、予期せぬ五輪延期にも動じず、勝ち取ったタイトルには価値がある。

 21年8月3日。飯塚のスマホのカレンダーには、「東京五輪男子200メートル予選」と予定がしっかり書き込まれている。「試合まであとこのくらいか、と気持ちをしっかり持つのが大事」。今後は休養を経て冬季練習へ。21年日本選手権(6月、大阪)が、まず個人200メートルの五輪切符(最大3枠)を巡る大一番になる。国立で歓声に包まれるイメージが、飯塚の闘志をかき立てる。(細野 友司)

表彰式で笑顔を見せる飯塚(左は小池、右は鈴木)
男子200メートル決勝、中盤で小池〈158〉にリードを許すも終盤で逆転優勝した飯塚(左)(右は安田=カメラ・相川 和寛)
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