【静岡】静岡学園、9か月ぶり公式戦でVラッシュ狙う。

大外刈りの打ち込みで汗を流す静岡学園・辻本龍基(左)
大外刈りの打ち込みで汗を流す静岡学園・辻本龍基(左)

 来年1月の全国高校柔道選手権静岡県大会につながる中部地区大会の個人戦が3日、県武道館で行われる。新型コロナの影響で全国選手権も県総体も中止となったため、公式戦は9か月ぶり。静岡学園は付属中時代に団体と個人の両方で全国を経験した辻本龍基(2年)らメンバーが最上級生となり、優勝ラッシュを目指す。なお各地区では団体戦は行われず、県大会は全校参加のトーナメントとなる。

 やっと試合ができる。柔道はサッカーや野球と違って、相手と組み合って戦う「密」な格闘技。新型コロナ感染防止のため県総体の代替大会もなかったが、ようやく公式戦が開けることになった。西部(18日)や東部(25日)に先駆けて、中部大会が3日に開催。今年1月の県大会66キロ級で、当時1年ながら優勝している辻本は「楽しみです。大会関係者に感謝して結果を出したい」と喜んでいる。

 全柔連の通達に従って、段階を踏んで練習内容を変えてきた。6月1日から部活動を再開も、最初は向かい合っての練習はNGで、筋トレや体幹トレばかり。「あとは1人打ち込みでした」と渡部直樹監督(48)は振り返る。7月後半から対人練習を始めたが、1分間の乱取りを5本ほど。普段通りの猛練習は8月中旬に入ってからだった。

 練習の合間には手洗いやうがいを欠かさない。「消毒ばかりしているので、胃腸炎などの病気にかかる選手はいません。基礎体力をつける練習が多かったため、けが人も少ないです」と、思わぬ効果もあったという。

 不安もある。81キロ級に出場する長沢篤希(2年)は中3夏の全国大会73キロ級で3位。だが「休校明けは体が思うように動かず大変でした。試合勘も戻っているか心配。初戦が大事になります」と気を引き締める。練習試合を一度も行っていないため、力がどこまで通用するかも未知数だ。

 それでも試合ができる喜びを畳の上で表現する。全国大会がないまま引退した3年生も、乱取りの相手を毎日務めて応援してくれている。辻本と長沢は「目標は県優勝」と声をそろえた。まずは中部大会を1位で通過する。(里見 祐司)

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