【青戸慎司の目】頭一つ抜ける桐生祥秀、決勝9秒台期待十分

男子100メートル準決勝、10秒27で1組1着となり決勝進出を決めた桐生祥秀(右)(カメラ・相川 和寛)
男子100メートル準決勝、10秒27で1組1着となり決勝進出を決めた桐生祥秀(右)(カメラ・相川 和寛)

◆陸上 日本選手権 第1日(1日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 男子100メートル準決勝で、前日本記録保持者の桐生祥秀(24)=日本生命=は10秒27(向かい風0・3メートル)の1組1着で、2日の決勝に進んだ。予選でも全体トップの10秒21(向かい風0・3メートル)の4組1着と好走し、今大会へ改善に取り組んだレース序盤の走りにも手応え。6年ぶり2度目の日本一へ、充実ぶりを印象づけた。準決勝2組では、19年ドーハ世陸代表の多田修平(24)=住友電工=が10秒23(無風)の1着。

 予選から桐生君の力が頭一つ抜けている印象だ。これまでは力を抜きすぎて着順を落としたり、他の選手と大差ない記録で上のラウンドへ進むこともあったが、今大会は1人だけ10秒2台で突破。レース全体を支配するような、絶対的な力の差があった。他の選手たちはコンマ1秒の差を強く感じたはずだ。

 決勝では、隣のレーンにスタートが得意な多田君がいる。うまくついていった上で、中盤以降で抜け出せば、9秒台も十分期待できる。今季のアベレージも非常に高いので、自身2度目の9秒台は、正直いつ出てもおかしくない。ここまでで余力を残しているケンブリッジ君や飯塚君も期待できるだろう。気温や風など条件によるが、10秒0台で表彰台が埋まれば、東京五輪400メートルリレー金メダルも現実味を帯びる。(男子100メートル元日本記録保持者、中京大副部長)

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