錦織圭、右肘手術から4大会6戦目フルセット敗戦も進化への強い思いを感じた…担当記者の目

錦織圭(ロイター)
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ツアー復帰後の錦織の成績
ツアー復帰後の錦織の成績

◆テニス 全仏オープン第4日 錦織圭2(4―6、6―2、6―7、6―2、2―6)3S・トラバリア(30日・パリ)

 男子シングルス2回戦で、世界ランク35位の錦織圭(30)=日清食品=は、同74位のステファノ・トラバリア(28)=イタリア=にフルセットで敗れた。右肘手術から復帰途上で臨んだ4大大会で復活にかける姿を、大和田佳世記者が「見た」。これで日本男子は全員が姿を消した。

 やっと錦織の本音を聞けた気がした。試合後のオンライン会見の終盤、立ち去ろうとしたのを呼び止めて聞いた。敗戦の悔しさは?

 「勝つ、という気持ちは変わらないので、いつもと同じくらい悔しい。やっぱり。調子が悪い中で勝たないといけないので、自分との闘い。いつも以上に。頭が疲れる」

 復帰から4大会6試合目。思い通りに戦えない状態を「仕方ない」「我慢」と受け止め、プラス要素を並べてきた。この会見でも、最初は「結果は何でもよかった。今までで一番良かった」と答えた。球を打つ感覚、試合勘を欠いていて、「いい時には“全く”達してない」という。でも、勝ちたかった。穏やかだが、負けず嫌いの一面を再確認して復活、進化への強い思いを感じた。

 勝機はあった。第3セットはタイブレイクで3度のセットポイントを逃した。「取るべきだった。3、4セットで勝てていた」。チャンスを逃し、ベンチのバッグをラケットで何度も叩いた。右肩に痛みが出て、サーブは入れるのが最優先になった。第4セットは取ったが疲労の色は濃く、足が止まった。それでも最終セットは1―5となってから、バックハンドの強烈なリターンでブレイク。「相手が良くて太刀打ちできなかった」というが、最後まで諦めなかった。

 3連覇中のナダル(スペイン)が待ち受ける3回戦には届かず。「悪すぎないのが唯一のいいこと」と、1年ぶりの4大大会を終えた。ラケットが振り切れず、ショットの安定感を欠くのは試合で解消するしかない。今後はエントリー済みのサンクトペテルブルク・オープン(12日開幕)を含め、できるだけ出場する意向。復帰明けで「必ず通る」というトンネルからの脱出を信じ、東京五輪が待つ21年への足掛かりを作っていく。

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