【MLB】コロナ禍による前例のないシーズン‥そこにはファミリーの物語がある!

7回、2ランを放ったレイズ・マーゴー(AP)
7回、2ランを放ったレイズ・マーゴー(AP)
2020年MLBポストシーズン
2020年MLBポストシーズン

 プレーオフが始まった。上位4シードの本拠地で開催されるワイルドカードシリーズは無観客のままだが、大リーグ機構は選手らの家族の観戦を許可。この日の客席には、声援を送る夫人、子供、両親、兄弟らファミリーの姿が伺えた。

 「家族だったり、周りのサポートは、僕も含め、チームの皆が有り難く思っていること。そういう方々が球場に入って、一緒に戦うことができるのは、すごくいいことだと思う」とヤンキースの田中将大投手(31)。日々の検査や、多くの規制下で戦う選手同様、家族もまた感染リスクを負い、犠牲を払ってきた。球場観戦はご褒美のようなものだろう。

 一方、最愛の家族を呼べなかった選手もいる。本拠地でブルージェイズを3―1で下し、同シリーズ突破に王手を掛けたレイズのマーゴー右翼手だ。7回1死一塁で貴重な2ランを本拠地トロピカーナ・フィールド左翼席にたたき込み、「ベースをまわりながら、とても誇らしい気持ちだった。勝てると思った」と胸を張った。8月に良き指導者でもあった父・エマニエルさんが、新型コロナウィルスに感染。19日間の入院の末に帰らぬ人に。

 故郷・ドミニカ共和国からトンボ返りで戦いの場に戻ると、「最後に言葉を交わしたかったけれど、それは叶わなかった」と涙ぐんだ。

 先発スネルが5回1/3無失点の好投。公式戦ではわずか1本塁打の堅守・マーゴーから一発が飛び出して、ベンチは総立ち。チームメートはヒーローを熱く迎え入れた。

 「彼のためにも本当に嬉しい。きょうの試合を彼は生涯忘れないだろう」とキャッシュ監督。コロナ禍による前例のないシーズン。そこには、プレーすることを選択した選手の数だけ、ファミリーの物語がある。(一村 順子通信員)

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