【巨人】菅野智之、歴史的12連勝…平成生まれ初100勝に王手 現代野球で異次元の投球

5回2死二、三塁、鈴木誠を右飛に打ち取り、ガッツポーズする菅野(カメラ・橋口 真)
5回2死二、三塁、鈴木誠を右飛に打ち取り、ガッツポーズする菅野(カメラ・橋口 真)
】球団初の開幕投手からの12連勝を達成してボードを掲げた
】球団初の開幕投手からの12連勝を達成してボードを掲げた
菅野の今季投手成績
菅野の今季投手成績

◆JERAセ・リーグ 広島1―6巨人(29日・マツダスタジアム)

 巨人・菅野が大記録達成だ! 開幕投手からの12連勝で、プロ野球記録の04年・岩隈(当時近鉄)に並んだ。5回無死二、三塁を無失点で切り抜けるなど、広島打線を6回4安打1失点に抑えた。打線は3回1死一、二塁でエンドランを仕掛けるなどの足攻め。1安打で2点を奪って逆転した。火曜日は開幕から無傷の13連勝で、10連戦を白星発進。優勝マジックを1つ減らして「23」とした。

 菅野はギアを一気に上げた。2点リードの5回無死二、三塁。内野は定位置でゴロでも失点の場面だった。「いつも野手に助けてもらっている分、絶対カバーしてやろうという気持ちだけだった」。大盛をフォーク、田中広を直球で空振り三振。最後は鈴木誠を150キロで右飛に打ち取りグラブをたたいた。先頭打者のゴロを失策した岡本を救い、笑みを見せた。

 広島とは2週連続の対戦。大城と話し合い、この日は直球とスライダーに偏らないようにフォークやカーブを織り交ぜて幻惑した。失点は初回、田中広の犠飛だけ。「勝負するところは勝負して、ファウルを打たせるところは打たせてメリハリがつけられた」と2回以降は無失点。6回4安打1失点、9奪三振の快投でついに開幕から12連勝とした。

 開幕投手からの12連勝は、38年春のスタルヒンを超える球団新記録。同時に、04年岩隈(当時近鉄)に並ぶプロ野球タイ記録となり「素直にうれしい。自分の力ではどうにもならない、1勝1勝の積み重ね。野手、トレーナーさん、いろんな人に感謝を伝えたい」と謙虚に喜んだ。

 今年で8年目。入団から投手陣の先頭に立ち続け、通算勝利数は99。100勝に王手をかけた。平成生まれ(89年10月生まれ)では史上初の快挙が目前だ。

 プロで戦い続けるなかで、菅野が思うことがある。「年々感じているのは、投手のレベルも上がっていると思いますが、打者の方が(レベルアップが)進むスピードが速いのかなと」

 例えば、投手では金田正一の400勝。89年斎藤雅樹の11試合連続完投勝利などは圧倒的。だが西武・秋山(現レッズ)の年間216安打(15年)、ヤクルト・山田哲の3度のトリプルスリーなど野手の記録は今も塗り替えられる可能性がある。投手は野手相手に対応力を磨かないと結果は残せない。

 「スポーツ選手全員に言えることだと思うけど、現状に満足しないということ。進化し続けるというか、変わっていかないといけない」

 だから菅野は変化を恐れない。昨オフには大胆に新フォームに取り組んだ。底知れぬ向上心が菅野を突き動かしている。「(記録を)意識しながらマウンドに上がるのはまあまあしどい部分もあるが、1回負けてしまったらそこで終わり。期待に応えるのもプロ野球の醍醐(だいご)味。そういうプレッシャーも楽しみながら投げていきたい」

 球界の歴史を塗り替える“無敗記録”はどこまで進んでいくのか。(玉寄 穂波)

試合詳細
5回2死二、三塁、鈴木誠を右飛に打ち取り、ガッツポーズする菅野(カメラ・橋口 真)
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