【巨人】阿部慎之助の眼 降板直後の直江に問い「何で代えられたか分かるか?」…ヘッド代行11戦の舞台裏を激白

22日の広島戦でサヨナラ打を放った吉川尚〈29〉を原監督(右)と迎える阿部ヘッド代行
22日の広島戦でサヨナラ打を放った吉川尚〈29〉を原監督(右)と迎える阿部ヘッド代行
21日の広島戦で降板後、ベンチで阿部ヘッド代行(左)から問われる直江
21日の広島戦で降板後、ベンチで阿部ヘッド代行(左)から問われる直江
21日広島戦 5回巨人の守り
21日広島戦 5回巨人の守り
石川は22日の広島戦の9回、バットを短く持ち右前打を放った
石川は22日の広島戦の9回、バットを短く持ち右前打を放った

 巨人の阿部慎之助2軍監督(41)は虫垂炎で手術、入院した元木ヘッドコーチに代わって16日の阪神戦(東京D)からヘッド代行を務める。この間11戦7勝4敗、優勝マジック「24」へと陰で支えた。28日は広島に移動。元木ヘッドは10月2日の阪神戦(甲子園)で復帰を目指しており、10連戦初戦の29日・広島戦(マツダ)からも代行でベンチ入り予定だ。連載「阿部の眼」第3回では“原采配”で学んだことや「阿部チルドレン」活躍の舞台裏を語った。

 ヘッド代行という立場で原監督の近くにいさせてもらい、学ぶことがたくさんあります。監督の先を読んだ采配、決断の早さ、視野の広さなど全てにおいてすごいなと思っています。

 例えば無死一塁や二塁で簡単にバントのサインを出さず、打たせて状況が好転することがあります。その裏には明確な根拠がある。先の先まで想定して采配をしていると感じます。

 本来、私は監督のもうひとつ先を読んで動かないといけないのでしょうが、なかなか難しいですね。その中でも代打、代走、守備など途中から出場する選手が準備しやすいように、声のかけ方を意識しています。

 野手では最近まで2軍で一緒に汗を流していた田中俊、立岡、ウレーニャなどが1軍で頑張っています。松原や若林もファームにいた時期があったので、活躍はうれしいですね。彼らには2軍でやっていたことを1軍でも続けるように指導してきたつもりです。2軍でやって1軍でやらないのは許したくないですから。

 例えば2ストライク後のアプローチです。2軍では追い込まれたらバットを短く持つようにしています。22日の広島戦(東京D)では同点の9回先頭で石川が代打で出ました。1軍に再昇格後初打席。速球派左腕フランスアに対し、初球から短くバットを持ち、初球を空振りするとさらに短く持つ工夫をしていました。フルカウントから154キロを右前安打にしてサヨナラ勝ちにつながりました。

 この石川の打席は、もちろん結果も良かったのですが、それ以上に試合の中で感じたことをすぐに行動に移せたことを評価しています。2軍でやってきたことを応用して初球からやっていた。そういったことを、自分が1軍にいる期間で若い選手に伝えていくことも仕事だと思っています。

 投手では高卒2年目の直江です。21日の広島戦(東京D)。4点リードの5回1死から連続四死球で、プロ初勝利の権利まであとアウト2つで交代しました。降板直後にベンチで話をして「何で代えられたか分かるか?」と問いました。

 彼の答えは「フォアボールです」と。その通りです。「これは2軍でもずっと口酸っぱく言ってきた。いくら打たれても打たれたことを責めたことはない。負けにつながる無駄な四球を与えてはいけない。そうだろ? 1つ勝つのは難しいんだぜ」というような声をかけました。あとは自分自身がどう考えるかだと思います。

 2軍でやっていた選手が1軍で活躍することで、ファームの選手の刺激になってチームは活性化します。若い選手が成長するためのサポートは惜しみません。元木ヘッドも元気に退院して体力の回復に努めています。1軍のベンチに入るのは残り何試合になるか分かりませんが、1、2軍一体で戦うという考えはヘッド代行でも2軍監督でも同じです。1試合1試合、責任を持って戦っていきます。

22日の広島戦でサヨナラ打を放った吉川尚〈29〉を原監督(右)と迎える阿部ヘッド代行
21日の広島戦で降板後、ベンチで阿部ヘッド代行(左)から問われる直江
21日広島戦 5回巨人の守り
石川は22日の広島戦の9回、バットを短く持ち右前打を放った
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