大相撲秋場所(27日千秋楽)で13勝を挙げて初優勝を果たし、大関昇進も濃厚にした関脇・正代(28)=時津風=が28日、一夜明け会見に臨み、「初優勝&大関昇進」を祝う声に頬を緩ませた。
優勝から一夜明け、いまだ実感は湧かないという正代。しかし各方面から、祝福は届いているという。新型コロナ禍での自粛期間中に好きになったというアニメ、「メイドインアビス」の公式ツイッターアカウントも、優勝決定後に「正代関、初優勝おめでとうございます」とコメント。正代は「公式さんから注目されているのは気づいてました。昨日の夜にいろいろ見てて、その中で(祝福コメントを)見たと思います」と明かした。
正代は、場所前の取材で「メイドインアビス」について語り、「現実からかけ離れてる内容で楽しめました。見てみたらよくて、泣きました。部屋の力士にも強制的に見せたら、みんな僕が泣いてたところで泣いてました」とその魅力を伝えていた。正代の活躍とともに、その内容が本場所中にメディアで紹介され、「メイドインアビス」の公式アカウントや作者も反応。ツイッター上で、声援を送っていた。
優勝を決め引き揚げた花道で、ともに涙を流した付け人も「オススメしたら見てくれた」。改めて、「自分も好きなアニメの一つですし、自粛期間中の時間をメイドインアビスで埋めることができたので、とても感謝してます」と話した。