人の魅力は容姿じゃない…尼神インター・誠子が初エッセーで明かした、ポジティブに生きてこられた理由

「ブス」と向き合いながらポジティブ思考で笑顔をみせる尼神インター・誠子(カメラ・橘田 あかり)
「ブス」と向き合いながらポジティブ思考で笑顔をみせる尼神インター・誠子(カメラ・橘田 あかり)

 お笑いコンビ「尼神(あまこう)インター」誠子(31)の初のエッセー本「B あなたのおかげで今の私があります」(KADOKAWA、1430円)が28日に発売される。「B」は「ブス」を意味し、子供の頃から「ブス」と言われ続けながらも、向き合い、受け入れてきた半生を私小説風に書き記した。小説が大好きでいつか自身の本を出版したいという夢をかなえた誠子が、書くことで改めて気がついた、ポジティブに生きてこられた理由とは…。そしてコンプレックスを持つ人へのメッセージは…。(高柳 義人)

 夢がかなった。誠子は目をキラキラとさせて話し出した。「本が大好きだったので、いつか書いてみたいという夢がありました。本屋さんで並んでいるのを見たら泣いちゃうかも」

 出版社からのオファーを二つ返事で引き受けた。小学生の頃から読書家で、恩田陸さん、森見登美彦さんの小説が大好きだ。「全部、自分で書きました。『インタビューでも全然大丈夫ですよ』といわれたけれど、自分のことなので自分で書かないといけないと思って」。執筆のため、15万円かけて最新のiPadとキーボードを購入。4月から8月までの5か月間、コツコツと書きためた。「自分の中でルールを決めて毎日書きました。煮詰まることもあるけれど、(お笑いの)ネタも書いているので煮詰まることには慣れてました」と笑った。

 タイトルはドラマ化もされた浜崎あゆみ(41)をモデルにした小説「M 愛すべき人がいて」を意識した。「浜崎あゆみさんが大好きなのでオマージュもあります」。「ブス」を「B」として擬人化してみた。「自分の容姿を、ブスというものを俯瞰(ふかん)することによって、より向き合えると思いました。一人称を『私』じゃなく『誠子』にして小説風のエッセーにしました」

 少女時代に「B」と出会い、お笑いと出会い、渚とコンビを組み一歩一歩、成長していく姿が、相方や先輩、家族とのエピソードを交えて進んでいく。「誠子」の心の動きが、淡々としながらも丁寧な描写でしっかりと浮かび上がる。

 お笑いを目指し、初めて一人暮らしを始めた時に、引っ越しを手伝ってくれた父親や、小学校の時の担任が遠足で持ってきたおにぎりなど、心温まるエピソードが詰まっている。

 「書くことによって、周りの人への感謝の念が湧き上がりました。改めて親への感謝の気持ちが高まっています」。高校時代、初めて「M―1グランプリ」をテレビで見て芸人になりたいと言い出した時、両親は賛成してくれた。「自分の容姿を受け入れるきっかけは芸人になったこと。笑いに、ポジティブに変換できる職業に就けたのは、背中を押してくれた両親の存在が大きいと思いました」。思い出せば両親はどこまでもポジティブだった。「『ブサイクでどうしようもないな』じゃなくて『かわいくないから芸人に向いているやん』って言ってくれました」。両親は今は天国で誠子を見守っている。「顔が大きいのはお父さんに似ている。目尻のシワもお母さんに似ているなぁって。すごくいとおしくて、好きになっている。親に似ていてうれしい」。鏡を見て、自分の表情に両親の面影を見つけることが何よりもうれしい瞬間だという。

「ブス」と向き合いながらポジティブ思考で笑顔をみせる尼神インター・誠子(カメラ・橘田 あかり)
「全部自分で書きました」と語る誠子
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