モーグル銅メダリスト・原大智、競輪での初ファイナルは4着に敗れる

デビュー以来、初めて決勝進出を果たした原大智(左、右は、原と連係した地元の島田茂希)。最終バックまくって出たが4着に敗れた
デビュー以来、初めて決勝進出を果たした原大智(左、右は、原と連係した地元の島田茂希)。最終バックまくって出たが4着に敗れた

 2018年平昌五輪のフリースタイルスキー男子モーグルで日本初の銅メダルに輝いた原大智(23)=宮城・117期=が23日、5月広島競輪場でデビュー以来、7場所目の函館競輪場で初の決勝戦、第8R「A級チャレンジ決勝」に進出、4着に終わった。次回出走を予定している10月1日開幕の伊東競輪で、悲願の優勝を目指す。

 初日の予選は、積極的に前に攻め、先頭に立つと、巻き返して来た太田龍希の動きにうまく追って2着。準決勝では、ハナに立つことができず、外、外を振り回される苦しい展開ながらも4着に粘って、初の決勝へのチケットを手に入れた。

 「準決勝は(4着だったし)やっとって感じ。(決勝へ)乗ってもやるせない気持ちですよね。決勝進出は早いことに越したほうがいいのでしょうが、一歩一歩、着実に地固めをしていかないと、通用しない」

 注目の決勝は、残り1周半の打鐘から鈴木玄人―阿久津浩之が主導権を奪い、この3番手に続いた原大智だったが、内を突いて来た佐々木真也と終始、並走した流れ。最終バックからの仕掛けを鈴木にけん制され、直線で失速して4着に敗れた。検車場に引き揚げてきた原は「佐々木さんに内を突かれ、バックでは鈴木さんに張られて、落車するのではと、びびってしまった。もっと力があればまくり切れたし、スピードがあれば(逃げた)鈴木さんも外を張ることができなかったかもしれない。でも決勝である程度、やれると言う自信がついたことは収穫だったし、次回の伊東が楽しみです」と前を向いた。

 競輪との「二刀流」を明言し、2019年4月、日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)第117回生徒特別選抜入学試験に合格。今年5月広島競輪場で行われた「競輪ルーキーシリーズ」でデビュー。7月大宮競輪で“本格デビュー”するも4着。8月平競輪2日目で逃げ切り、初勝利を飾った。

 競輪選手へと傾いた動機は負けず嫌いのところがあったから。「モーグルの強化のため自転車のロードをやってみて全然話にならなかった。こんな世界があるんだと思ったんです。モーグルは短い期間の仕事で、では将来、何をするかを考えたときに競輪選手って思いましたね。だって自分の努力次第でどこまでも上に行けるし、しなければ何もない世界。はっきりしているじゃないですか」

 全日本スキー連盟が5月15日に発表した、2020―21年シーズンの強化指定選手に指名されている。「正直、今は競輪がメインでモーグルの練習時間は少ないです。12月にワールドカップのセレクションに出場して、そこで権利をとって2022年北京五輪を目指したい」。競輪選手でのトレーニングはいい意味でモーグルにつながっているとも言う。「二刀流」での道のりはまだまだ険しく、遠い。

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