【記者の目】また繰り返された神戸の監督交代…一貫性なければ同じ失敗繰り返す

退任したフィンク氏
退任したフィンク氏

 J1神戸は22日、トルステン・フィンク監督(52)が21日付で退任したことを発表した。クラブによると、監督の意向を受けた退任で、フィンク氏はクラブを通じて「家族の元に戻る決断をした」と理由を語った。後任は未定で、クラブのシーズン途中での監督交代はこれで4季連続。コロナ禍を受けJ2降格がない今季では、最初の監督交代となった。

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 またも繰り返された。これで神戸のシーズン中の監督交代は4季連続。今季はJ2降格がないとあって、ほかのクラブは負けが続いても、体制変更までには踏み切っていない。「家族の事情」とはいえ、ACLも残る中での退任には違和感を覚える。

 クラブは18年から、スペイン1部バルセロナを参考にした攻撃スタイルを目指し「バルサ化」を掲げた。元スペイン代表MFイニエスタを獲得し、同年9月にはかつてバルセロナを率いた名将グアルディオラ氏が師と仰ぐリージョ氏を監督に招へいしたが、19年4月に突如退任。吉田孝行前監督の再登板を経て、新監督に招いたのはスペインでのプレー、指導経験がないフィンク氏だった。クラブ幹部は「スタイルは変えない」と強調していたが、試みが形になる前に今年も監督が去ってしまった。

 次々と指揮官が変わる状況でスタイルを構築するのは難しい。一貫性がなければリーグで同じ失敗を重ねるだけだ。(神戸担当・種村 亮)

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