激闘の叡王戦は豊島竜王が永瀬叡王からタイトル奪取 将棋タイトル戦史上最長の計1418手で決着

2冠に復帰した豊島将之新叡王(右)と永瀬拓矢前叡王(日本将棋連盟提供)
2冠に復帰した豊島将之新叡王(右)と永瀬拓矢前叡王(日本将棋連盟提供)

 将棋の第5期叡王戦7番勝負第9局が10日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先手の豊島将之竜王(30)永瀬拓矢叡王(28)=王座=に111手で勝ち、対戦成績4勝3勝2持将棋(引き分け)で初の叡王を奪取し、2冠に復帰した。

 将棋史に残る激闘のシリーズは、挑戦者の奪取という結末を迎えた。

 局後の豊島は「(先の)名人戦では内容も良くなく、失冠してしまったりと今年度は良い結果が出ていなかったので、ひとつ結果が出てよかったと思います。最後は自分らしく指せました」とシリーズの感想を述べた。王座の1冠に後退した永瀬は「先後の勝率の差が出てしまったので、その差を埋めないといけません。(持将棋などは)良い経験になりました」と振り返った。

 第1局が千日手指し直し、第2・3局が連続で持将棋、第4局は232手というタイトル戦史上に残る激戦となった。実質10局目の本局で総手数は計1418手となり、1982年度の第40期名人戦7番勝負・中原誠名人―加藤一二三十段(いずれも当時)戦の計1230手を38年ぶりに更新。番勝負として総手数史上最長のシリーズとなった。

 将棋には2種類の引き分けがある。同一局面が4度繰り返される「千日手」と、互いの王将が敵陣に入り込むなどの条件がそろった時に生じる「持将棋」。通常の対局では、いずれも当日に先手後手を入れ替えての指し直し対局を行うが、タイトル戦の持将棋のみ指し直しを行わずに「1持将棋」として数える。1シリーズに2持将棋が生じたのも今回が史上初のケースだった。

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請